自給率39%、4年連続 25年度2014年8月5日
林農相は8月5日、25年度食料自給率を発表した。
カロリーベースの食料自給率は平成22年度以来、4年連続で39%となった。
25年度は米で消費税増税前の駆け込み需要があったことで需要量が微増し、カロリーベース自給率を0.2ポイント押し上げる要因となった。
しかし、小麦が24年度より生産量が減少したこと、大豆も天候不順で反収が減ったことから生産減となったため、合わせて0.2ポイントの引き下げ要因となり、前年度と同じ39%となった。
生産額ベースの自給率は前年度より2ポイント低下して65%となった。
農水省は要因として、
▽各品目で円安の影響で輸入単価が上昇したこと
▽野菜の国内生産額はほぼ横ばいだったが、中国産タマネギの不作などで輸入単価が上昇し輸入額が増加したこと
▽リンゴが春先の低温など開花が遅れ小玉傾向となり、国内生産量が減少したことから生産額減少となったこと
を上げている。
食料自給率は現行の食料・農業・農村基本計画で平成32年度にカロリーベースで50%、生産額ベースで70%に引き上げることを目標にしている。ただ、来年3月に策定される新基本計画を議論している審議会では現実的な目標を設定すべきとの意見も出ている。この日の会見で林農相は、現在審議会で議論している、として食料自給率目標設定の自身の考え方などについては明らかにしなかった。
(関連記事)
・家族農業と総合農協に誇りを 太田原高昭・北海道大学名誉教授(2014.07.29)
・安倍内閣の歪んだ農業観(2014.07.22)
・農協改革で討議 新世紀JA研究会がセミナー(2014.06.27)
・迫力欠く今年の白書 激動の時こそ 着実な分析を 田代洋一・大妻女子大学教授(2014.06.20)
・【クローズアップ農政】TPPとプレTPP 交渉先取りする国内改革 醍醐聡・東京大学名誉教授インタビュー(2014.06.11)
重要な記事
最新の記事
-
新品種から商品開発まで 米の新規需要広げる挑戦 農研機構とグリコ栄養食品2025年5月1日
-
米の販売数量 前年比で86.3%で減少傾向 価格高騰の影響か 3月末2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(1)耕種的防除を併用【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(2)農薬の残効顧慮も【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
備蓄米 小売業へ2592t販売 3月末の6倍 農水省2025年5月1日
-
イモ掘り、イモ拾いモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第338回2025年5月1日
-
地元木材で「香りの授業」、広島県府中明郷学園で開催 セントマティック2025年5月1日
-
大分ハウスみかんの出荷が始まる 大分県柑橘販売強化対策協議会2025年5月1日
-
Webマガジン『街角のクリエイティブ』で尾道特集 尾道と、おのみち鮮魚店「尾道産 天然真鯛の炊き込みご飯」の魅力を発信 街クリ2025年5月1日
-
5月1日「新茶の日」に狭山茶の新芽を食べる「新茶ミルクカルボナーラ」 温泉道場2025年5月1日
-
「越後姫」食育出前授業を開催 JA全農にいがた2025年5月1日
-
日本の米育ち 平田牧場 三元豚の「まんまるポークナゲット」新登場 生活クラブ2025年5月1日
-
千葉県袖ケ浦市 令和7年度「田んぼの学校」と「農作業体験」実施2025年5月1日
-
次世代アグリ・フードテックを牽引 岩手・一関高専から初代「スーパーアグリクリエーター」誕生2025年5月1日
-
プロ農家が教える3日間 田植え体験希望者を募集福井県福井市2025年5月1日
-
フィリップ モリス ジャパンとRCF「あおもり三八農業未来プロジェクト」発足 農業振興を支援2025年5月1日
-
ビオラ「ピエナ」シリーズに2種の新色追加 サカタのタネ2025年5月1日
-
北限の茶処・新潟県村上市「新茶のお茶摘み体験」参加者募集2025年5月1日
-
「健康経営優良法人2025」初認定 全農ビジネスサポート2025年5月1日
-
「スポットワーク」活用 農業の担い手確保事業を開始 富山県2025年5月1日