植物検疫をデザイン 「国際植物防疫年2020」の記念切手発行2020年8月7日
今年は「国際植物防疫年2020」。これを記念して日本郵便から記念切手が10月5日に発行される。海外旅行者が植物検疫を受ける一連の流れを切手のデザインで表現し、個人の買い物や、少量のおみやげでも検査が必要であることを分かりやすく伝える。
植物由来が大部分を占める世界の食料の20~40%が植物病害虫の被害で失われていることから、国際連合は、病害虫のまん延防止の認識を世界的に高めることを目的に、2020年を「国際植物防疫年2020」と定めた。
日本でも海外旅行者の増加などにより、病害虫が侵入・まん延するリスクが高まっていることから、農林水産省は、その重要性を周知するため、国際植物防疫年2020に賛同する企業、団体等をオフィシャルサポーターとして認定し、連携した取り組みを進めている。
記念切手は、海外旅行者が果物や花などの植物を日本に持ち込む際の空港での検疫の様子から、家庭に届くまでの流れが親しみやすいデザインで、表現されている。
シートの1段目と2段目は、海外から帰国した旅行者が空港で手荷物を受け取る様子。3段目では、空港の植物検疫カウンターで、植物検疫官が渡航先国が発行した検査証明書を確認する様子が描かれている。また、4段目は、植物に病害虫が付着していないかどうかの検査の様子、5段目は、検査に合格した植物を家庭で楽しむ様子が描かれている。さらに、切手シートの余白にも、検査が必要な野菜や果物などの植物が文字入りでデザインされている。
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