トビイロウンカの大発生を懸念 愛知県で警報第1号2020年9月4日
愛知県は9月3日、トビイロウンカによる水田被害の拡大が懸念されるため、今年度初の警報を発信した。県内2カ所の水田で「坪枯れ」を確認し、当面の間、気温が高い状況が続くなど同病害虫が飛来しやすい環境が整っているため、県内全域に注意を呼び掛けている。
トビイロウンカによる坪枯れ
8月17日にすでに注意報を発令していたが、西三河地域と東三河地域の水田で本種による「坪枯れ」を確認したため一段高い警報に踏み込んだ。
7月上旬に行った本田すくい取り調査では岡崎市、新城市、豊川市、長久手市で、8月上旬には西尾市と豊川市で本種成虫を捕獲。同月下旬には本田払い落し調査を行い、岡崎市、豊田市、新城市、豊川市、田原市、長久手市と広い範囲で捕獲。一部のほ場では多数の成幼虫が株元に寄生していることが確認された。
日本植物防疫協会の解析データによれば、トビイロウンカの飛来に適した気象条件が今年は20回以上出現しており、県内各地で坪枯れが多発した平成20年より飛来予測回数が多い状況でもある。名古屋地方気象台が同日発表した向こう一カ月間予報は平均気温が高くなると予想するなど、本種が発生する好条件が続くとみられることなどが警報発令の根拠。
坪枯れが確認されたほ場周辺では本種が発生している可能性が高いため早急な防除を行う必要がある。ただ、地域やほ場によって発生状況は異なるため、坪枯れの初期症状を見逃さないようほ場の見回りを十分行わなければならない。本種の寄生が確認された場合は直ちに防除することとしている。
液剤や粉剤を使用して防除を行う場合、本種が生息する株元に十分かかるよう散布する必要があり、粒剤の場合は水田を湛水のうえ早急な散布を求めた。
収穫期の近くになって坪枯れの初期症状を確認した場合は、できるだけ早い収穫を行うこととしている。
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