キュウリ退緑黄化病を確認 特殊報発信 島根県2020年9月17日
島根県病害虫防除所は9月15日、県内で未発生だったキュウリ退緑黄化病の発生を確認したため、新病害発生情報として特殊報を発した。

平成20年に熊本県で初めて確認されて以降、これまでに20県が特殊法を発信している。中国地方では広島県と山口県で同病害を確認していたが、島根県での確認は今回が初めて。葉が黄化した株を県東部で発見し、島根県農業技術センターの解析でウリ類退緑黄化ウイルスを同定、キュウリ退緑黄化病であることが確認されたもの。
タバコジラミが媒介する病害の発病初期は葉に斑点が生じ、その斑点が次第に増加・癒合しながらまだらに黄化、拡大し、葉脈間の緑が抜けた黄化葉になる。

黄化症状は丈の中位にある葉から下位の葉に現れやすく、生長点付近の若い葉には認められない。
定植直後から収穫終了時まで発生し、感染時期が早いほど草勢低下による減収率が上昇し、最大30%に達するとされる。
同ウイルスによる日本での病害は、キュウリ以外にもメロンやスイカでも報告があるという。
同病害が疑われる症状が発生している場合は同防除所への連絡を求めているが、ほ場で見つけたときは罹病株を抜き取り、ほ場外で焼却するか埋設処分を行って二次感染防止に努めることが重要だ。
施設栽培の場合、防虫ネットを張ってタバコジラミの侵入を防ぎ、栽培終了後は抜根あるいは地際部を切断した全ての株を10日間以上密閉して蒸し込んだりしながらタバコジラミを死滅させることとしている。
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