ジャンボタニシ防除対策マニュアル等を公開 農水省2020年10月22日
農水省は10月21日、水稲のジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)防除対策マニュアルを同省ホームページで公表。同時に生産者向け防除対策リーフレットを作成し、次期作以降の被害撲滅に向けた防除体系の確立を目指す。
指導者向け防除対策マニュアル(表紙)
近年、温暖化等の影響による病害虫発生の早期化や発生量の増加、地域の拡大がみられ、従来の防除体系では防ぎきれない被害が生じてきた。特に令和2年度の水稲作では、暖冬の影響で越冬したジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の個体数が増加し、複数の地域で平年に比べ発生が早まり、田植え直後の移植苗に大きな被害を与えた。
このような状況を踏まえ、農水省では水稲に被害が生じる病害虫の防除に向けて、都道府県や試験研究機関等で構成する水稲病害虫防除対策全国協議会を設置・開催し、効果的な防除対策の検討を行っている。
今回公表した指導者向け防除対策マニュアルと生産者向け防除対策リーフレットは同協議会の検討結果を踏まえ作成した。同省は各都道府県等と協力し、次期作以降の被害撲滅に向け、同マニュアルやリーフレットの普及を目指す構えだ。
生産者向け防除対策リーフレット(一部抜粋)
指導者向けマニュアルにはジャンボタニシの生態のほか、収穫後、移植前、移植時・移植後に必要最低限実施すべき対策を必須事項として紹介。
リーフレットでは、秋冬期の防除対策を公開。殺貝効果のある石灰窒素の配布や冬期の耕うん、水路の泥上げを地域全体で行うことで越冬個体数の減少につながるとしている。
指導者向け防除対策マニュアル・生産者向け防除対策リーフレットは下部リンク先ページ中段にあるPDFを参照。
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