ネギ・タマネギのべと病多発で注意報 京都府2021年4月19日
京都府病害虫防除所は、府内全域のネギ・タマネギでべと病の発生量が例年に比べ多いことから、4月15日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
べと病の被害葉
京都府農林センター環境部が実施しているネギベと病の発生調査(1ほ場あたり100株)では、4月14日時点で南丹地域の発病株率2.6%、発生ほ場率44.4%、山城地域では同5.2%、同57.5%と非常に高くなっている。
同環境部では、4月のネギ病害虫巡回調査でネギべと病の発生を確認。これまで、4月に発生を確認した年は、5月にかけてこの病は多発した2016年以来となる。
防除対策では、平均気温が15~20℃前後で、降雨の多いときに多発するため、曇雨天が続く場合は発生に注意する。ほ場の水はけの悪い箇所からこの病が発生しやすくなるため、排水に努めるよう注意を呼びかけている。
発病前や発生初期から定期的に登録のある殺菌剤を散布し、まん延(二次伝染)防止に努める。使用薬剤は、異なる系統のものを用い、同一系統の薬剤の連用は避ける。
翌年の発生源となる被害葉は、収穫後にほ場外に持ち出し、土中深くに埋めて処分するよう促している。
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