米の作柄 県別自給率を左右-令和元年度都道府県別食料自給率2021年9月8日
農林水産省は8月に令和元年度の都道府県別食料自給率を発表した。全国ベースの食料自給率は令和2年度の数値が発表されたが、都道府県別の数値は精査に時間がかかるため例年、1年遅れての発表となる。
北海道 自給率216%
カロリーベースでもっとも高かったのは北海道で216%、次いで秋田県が205%、山形県が145%。
前年にくらべて10%以上増加したのは、北海道、秋田、山形の3道県。いずれも米の生産量が増えたことが要因となった。
北海道は米の作況が前年の90から104となったことに加え小麦も増産となり、200%台を回復した。秋田県も190%から205%へと上昇した。
一方、佐賀県は23%低下して72%となった。米の作況が58と大幅な減産となったことが響いた。
生産額ベースの食料自給率で10%以上上昇したのは秋田県と山形県、鹿児島県。秋田(+13%で163%)と山形(+10%で191%)は米の産出額、鹿児島(+10%で275%)は豚肉の産出額が増えた。
一方、佐賀は米の産出額が減り15%低下して136%となった。
生産額ベースで200%を超えているのはほかに、北海道(211%)、青森県(241%)、宮崎県(284%)。果樹や畜産の生産が反映している。
東京都 カロリー自給率ゼロに
東京都はカロリーベースの自給率は長年1%だったが、令和元年度は0.49%となり、統計表上では「0」の表記となった。ただし、生産額ベースの食料自給率は3%ある。また、大阪府のカロリーベース自給率は1%で小数点以下では1.34%となっている。
都道府県別の食料自給率は国全体の総合食料自給率の基となるデータや都道府県ごとの統計データを基に算出している。
カロリーベースの食料自給率の分母となる1人・1日あたりの供給熱量は全国の供給熱量と同じ2340kcal(令和元年度確定値)としている。
分子となる1人・1日あたりの各都道府県産熱量は、品目ごとに全国の国産供給熱量を当該県の生産量に応じて按分し、全品目を合計した数値を各県の人口で割って算出している。
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(2)病理検査で家畜を守る 研究開発室 中村素直さん2025年9月17日
-
9月最需要期の生乳需給 北海道増産で混乱回避2025年9月17日
-
営農指導員 経営分析でスキルアップ JA上伊那【JA営農・経済フォーラム】(2)2025年9月17日
-
能登に一度は行きまっし 【小松泰信・地方の眼力】2025年9月17日
-
【石破首相退陣に思う】しがらみ断ち切るには野党と協力を 日本維新の会 池畑浩太朗衆議院議員2025年9月17日
-
米価 5kg4000円台に 13週ぶり2025年9月17日
-
飼料用米、WCS用稲、飼料作物の生産・利用に関するアンケート実施 農水省2025年9月17日
-
「第11回全国小学生一輪車大会」に協賛「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年9月17日
-
みやぎの新米販売開始セレモニー プレゼントキャンペーンも実施 JA全農みやぎ2025年9月17日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」ダイニング札幌ステラプレイスで北海道産食材の料理を堪能 JAタウン2025年9月17日
-
JAグループ「実りの秋!国消国産 JA直売所キャンペーン2025」10月スタート2025年9月17日
-
【消費者の目・花ちゃん】スマホ置く余裕を2025年9月17日
-
日越農業協力対話官民フォーラムに参加 農業環境研究所と覚書を締結 Green Carbon2025年9月17日
-
安全性検査クリアの農業機械 1機種8型式を公表 農研機構2025年9月17日
-
生乳によるまろやかな味わい「農協 生乳たっぷり」コーヒーミルクといちごミルク新発売 協同乳業2025年9月17日
-
【役員人事】マルトモ(10月1日付)2025年9月17日
-
無人自動運転コンバイン、農業食料工学会「開発特別賞」を受賞 クボタ2025年9月17日
-
厄介な雑草に対処 栽培アシストAIに「雑草画像診断」追加 AgriweB2025年9月17日
-
「果房 メロンとロマン」秋の新作パフェ&デリパフェが登場 青森県つがる市2025年9月17日
-
木南晴夏セレクト冷凍パンも販売「パンフェス in ららぽーと横浜2025」に初出店 パンフォーユー2025年9月17日