畜産農家支援へ 配合飼料価格高止まりで緊急対策実施へ 基金制度に「新たな特例」創設も2023年3月22日
政府は3月22日に「物価・賃金・生活総合対策本部」を開き、物価高対策に向けて、2022年度予算の予備費から新たに2兆円超を充てることを決めた。この中で飼料高騰で厳しい経営に直面する畜産農家への支援策として、配合飼料価格の負担を抑制するため第4半期の配合飼料価格の上昇分の一部を補てんするほか、飼料価格が高止まりした場合に備えて農家のコスト急増を抑える「新たな特例」を基金制度内に創設することも盛り込んだ。
政府は原材料価格の上昇や円安などの影響で物価高が続く中、エネルギーや食料品に的を絞って国民の負担を軽減する追加対策をまとめ、2兆円超の予備費を充てることを決めた。
この中で農業関係では、配合飼料価格がほぼ高止まりしていることを踏まえ、今年度第3四半期(22年10月~12月)に実施した配合飼料価格の緊急対策を拡大して第4四半期(1月~3月)も酪農や養鶏などさまざまな畜種の飼料コストを抑制する。
配合飼料価格をめぐっては、第3四半期は1トン10万1000円を超える水準となり、配合飼料価格安定制度による基金から1トン当たり約8000円の補てんがされたのに加え、政府が緊急対策としてコスト縮減の取り組みを前提に1トン当たり6750円の特別補てんを実施した。第4四半期の基金による補てん額は現在、精査中で、政府がどの程度の特別補てんを実施するかは今後調整するとしている。
また、これとは別に2023年度第1四半期(4月~6月)以降も、配合飼料価格の高止まりが続いて飼料コストの急増が懸念されることを踏まえて、高止まりが続いた場合も、飼料コストの急増を適切に抑制する「新たな特例」を基金制度の中に創設することを決めた。「新たな特例」の具体的な仕組みについては、これから検討することにしている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
【人事異動】農水省(7月1日、6月30日付)2025年7月1日
-
農水省 熱中症対策を強化 大塚製薬と連携し、コメリのデジタルサイネージで啓発2025年7月1日
-
作況指数公表廃止よりもコメ需給全体の見直しが必要【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月1日
-
【JA人事】JA岡山(岡山県)新会長に三宅雅之氏(6月27日)2025年7月1日
-
【JA人事】JAセレサ川崎(神奈川県)梶稔組合長を再任(6月24日)2025年7月1日
-
【JA人事】JA伊勢(三重県) 新組合長に酒徳雅明氏(6月25日)2025年7月1日
-
米穀の「航空輸送」ANAと実証試験 遠隔地への迅速な輸送体制構築を検証 JA全農2025年7月1日
-
JA全農「国産大豆商品発見コンテスト」開催 国産大豆を見つけて新商品をゲット2025年7月1日
-
こども園で食育活動 JA熊本経済連2025年7月1日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」新規会員登録キャンペーン実施2025年7月1日
-
7月の飲食料品値上げ2105品目 前年比5倍 価格改定動向調査 帝国データバンク2025年7月1日
-
買い物困難地域を支える移動販売車「EV元気カー」宮崎県内で運用開始 グリーンコープ2025年7月1日
-
コイン精米機が農業食料工学会「2025年度開発賞」を受賞 井関農機2025年7月1日
-
「大きなおむすび 僕の梅おかか」大谷翔平選手パッケージで発売 ファミリーマート2025年7月1日
-
北海道産の生乳使用「Café au Laitカフェオレ」新発売 北海道乳業2025年7月1日
-
非常事態下に官民連携でコメ販売「金芽米」市民へ特別販売 大阪府泉大津市2025年7月1日
-
農作物を鳥被害から守る畑の番人「BICROP キラキラ鳥追いカイト鷹」新発売 コメリ2025年7月1日
-
鳥取県産きくらげの魅力発信「とっとりきくらげフェア」開催 日本きのこセンター2025年7月1日
-
鳥インフル 英国チェシャ―州など14州からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2025年7月1日