加工原料乳生産者補給金 0.23円増の11.90円/kg 黒毛和種保証基準価格 1万円引き上げ 2025年度畜産物価格 2024年12月25日
農林水産省は12月24日、2025年度畜産物価格と関連対策を自民畜酪対策委に示し同委は了承、その後の総合農林政策調査会、農林部会合同会議でも了承した。農水省は25日の食料・農業・農村政策審議会畜産部会に畜産物価格を諮問、同日に正式に決定する。
加工原料乳生産者補給金の単価は、飼料費の増加、子牛価格の下落にともなう副産物収入の減少などが引き上げ要素となることから、前年から0.17円増の9.09円/kgとなった。
集送乳調整金は集送乳経費の増加が引き上げ要素となることから、前年から0.05円増の2.73円/kgとなった。
今後、集送乳経費の上昇が懸念されることから関連対策としてALIC事業で将来の集送乳経費の上昇を先行的に抑えるために指定事業者が緊急的に行う合理化の取り組みに対する奨励金を0.08円/kgを交付する。予算額は3億円。
これによって合わせて前年から0.23円増の11.90円/kgとなる。
総交付対象数量は2025年度の国産乳製品の需要見通しを踏まえた結果、今年度と同じ343万tとなった。内訳は補給金などの総交付対象数量が325万t、ALIC事業による関連対策が18万tとなる。
生乳からバターを製造すると同時に脱脂粉乳が製造される。加工仕向け343万tのうち少なくとも18万t程度はバターの需要が見込まれるが、ヨーグルト需要の低迷でバターと同時に製造される脱脂粉乳の需要は見込めない。そのためバターと脱脂粉乳の需給不均衡の改善を今年度と同様に促す。
325万tを超える18万tについては補給金制度と同単価(11.90円)で支援する。残り13万tについては、支援を脂肪分にのみ充てるかたちとし、生乳の半分相当を同単価で支援する。一方、残りの脱脂粉乳分については24年度補正予算の在庫低減対策などで支援する。
これらの全体額は今年度より7.7億円増の400億4000万円となる。内訳は補給金が384億2000万円、ALIC事業が16億3000万円となる。
肉用子牛の保証基準価格は黒毛和種で56.4万円を57.4万円に1万円引き上げる。一方、優良和子牛生産推進緊急支援事業の発動基準は60万円を1万円引き上げ、61万円とする。
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