グループ売上高 前年比3.5%増 バイエル2020年3月6日
バイエルは2月27日、ドイツのレバクーゼンで2019年度の決算発表を行った。
グループの売上高は、為替とポートフォリオの調整後ベースで3.5%増の435億4500万ユーロ。特別項目計上前EBITDAは、28.3%増の115億300万ユーロとなった。
EBITは、特別損失純額28億1800万ユーロの計上後で21.3%増の41億8900万ユーロに増加。当期純利益は141.4%増加して40億9100万ユーロで、バイエルのカレンタグループ株式持分売却益(16億37百万ユーロ)を含む。
継続事業からの1株あたりコア利益は14.3%増で6.40ユーロとなった。
また、フリー・キャッシュフローは9.4%減の42億1400万ユーロに減少。ヴォルフガング・ニックルCFOは「当初予測の30~40億ユーロをいまだに大きく上回っているため非常に満足している」と述べた。バイエルは純金融負債を前年比4.5%減の340億6800万ユーロまで減少させた。
◆農業関連はモンサント買収で利益が大幅に増加
農業関連事業(クロップサイエンス部門)の売上高は、1.4%増(為替・ポートフォリオ調整後)の198億3200万ユーロ。厳しい環境の中で堅実な業績を示した。
また、モンサントの買収と関連する事業売却が2018年1月1日付で既に行われていたと仮定して示した試算ベースでは、同部門は為替の影響調整後で1.4%の売上減となった。
試算ベースの売上高は、殺虫剤、殺菌剤、トウモロコシ種子など形質において増加。減少は主として大豆種子および形質において計上されたが、特に北米地域では作付面積の減少、激しい競争、天候状況、および貿易摩擦に起因する不確実性の継続により、業績が押し下げられた。
◆医療用医薬品部門は増益
処方薬(医療用医薬品部門)の売上高は、5.6%増の179億6200万ユーロ。中国における成長は堅調を維持した。
◆コンシューマーヘルスはすべての領域で成長
事業売却にもかかわらず、コンシューマーヘルス部門の売上高は成長し、利益は前年と同レベル。売上高は2.6%増の54億6200万ユーロに増加した。
◆2020年は、売上高、利益およびフリー・キャッシュフローの増加をめざす
2020年は、継続事業からの為替の調整後売上高が約440億から450億ユーロになると予測。また、グループの特別項目計上前EBITDAマージンを、為替の影響調整後で約28%引き上げることをめざす。
特別項目計上前EBITDAは、為替の調整後ベースで123億から126億ユーロまで増加する見込み。また、1株あたりコア利益は為替の調整後ベースで7.00から7.20ユーロまで増加する見込み。
一方、フリー・キャッシュフローは、為替の影響調整後で約50億ユーロとなる計画。この業績予測には、新型コロナウイルスの感染拡大による潜在的影響の試算はまだ含まれていない。
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