FFの好調に支えられ、売上は前年を上回る 外食産業市場12月動向調査2020年1月29日
日本フードサービス協会は、外食産業市場動向調査令和元年12月度の集計結果をまとめた。
12月は、土曜・祝日が前年より少なく、外食全体の客数に影響し、ファミリーレストラン(FR)業態および飲酒業態を中心に客数を落とした。また、法人の忘年会の減少、禁煙店舗の増加、大晦日などの営業時間短縮、消費増税の影響による商業施設の不振なども、客数減の要因となったが、好調なファーストフード(FF)業態に支えられ、外食全体の売上は101.0%と前年を上回った。
業態別では、FFは、全体の売上は103.5%と前年を上回った。「洋風」は、期間限定商品やクリスマスシーズンのチキンが好調で、売上は103.3%。「和風」は、引き続き季節商品や定食メニューの好調で客単価上昇、売上105.4%。「麺類」は、ディナー時間帯での増量キャンペーンなどに支えられ、売上100.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司では年末の持ち帰り需要が好調で単価上昇、売上100.7%。「その他」は、「アイスクリーム」が携帯会社とのコラボキャンペーンにより客数が大幅に増加、売上は109.2%となった。
FR業態は、全体の売上は98.3%と前年を下回った。「洋風」と「和風」は、禁煙店舗の拡大や営業時間短縮に加え、消費増税による節約志向なのか、全般的に客数が振るわず、売上は「洋風」96.3%、「和風」94.1%。「中華」は、忘年会シーズンに合わせたビールの値引きなどの各種キャンペーンを連続して打ち出し、売上は104.2%。「焼き肉」はお得なキャンペーンの奏功や、冬休みのファミリー需要が堅調で、売上は104.3%となった。
パブ・居酒屋業態は、飲酒業態は、若者を中心に忘年会を敬遠する風潮があり、全体的に宴会需要が振るわず、「パブ・ビアホール」が売上97.3%、「居酒屋」は売上94.8%となった。
ディナーレストラン業態でも法人の忘年会減少の影響を受け、特に月後半の集客が伸びなかったところもあり、売上は99.6%となった。
喫茶業態は、商業施設立地の店舗では、消費増税後、客数が伸び悩むところが多いものの、価格改定などで単価が上昇、売上は103.3%となった。
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