母の日カーネーションのフラワーロスで 2万本救出プロジェクト開始2021年5月10日
フラワーライフ振興協議会は5月9日、母の日が明けてから大量に発生する2万本のフラワーロスの解決へ向けて「母の日フラワーロス救出プロジェクト」の特設サイトをオープン。14.4万人のフォロワーを持ち若い世代を中心に支持を集めている青山学院大学4年生で社会起業家の白倉あやさんと協力して実施している。
プロジェクト第一弾の発送準備風景
「節分」の恵方巻の翌日に大量廃棄される「フードロス」(食料廃棄)問題と同様、「母の日」を一日過ぎた途端に、多くの花は相場が下落し、余剰となって廃棄される「フラワーロス」が毎年発生している。さらに、昨年に引き続き母の日の直前に発令された緊急事態宣言により、大型ショッピングセンターや百貨店の休業要請や、相次ぐイベントの中止やキャンセルで、母の日のために用意された花が行き先を失っている。
この状況を知った(株)mavie 代表の白倉さんが【#savetheflowers_project 】と銘打ち、自身のSNSで呼びかけ、5月6日に24時間限定の臨時サイトを開設したところ、若い世代のインフルエンサーを中心に共感の輪が拡がり、わずか一日で予定数を完売。アクセス総数20万件で合計2万896本を救出することができた。
加えて今年は、昨年のコロナショックの影響による作付け減、天候の影響により母の日シーズンより早く開花し出荷ピークがずれたことや、輸入量減などの背景から、母の日需要に対し供給量が少ない状況だった。前半は堅調な値動きだったが、緊急事態宣言の延長を受けて、母の日直前の最終競りでは買い控えが起こり、多くの花が市場で滞留している。
同プロジェクトは、5月7日、第一弾の発送作業のために市場へ出かけた白倉さんが、競りにかけられたものの行き先の決まらないまま大量に留め置かれている花を目にしたことをきっかけとして「母の日フラワーロス救出プロジェクト」(#savetheflowers_project ) の第二弾として急遽企画。同協会は、首都圏に多くの取引先をもつ花市場に残された行き場のない花を救うため、2万本のフラワーロスの救出をめざす。
同プロジェクトでは、計40本のカーネーション、計30本のバラ、計50本のガーベラをいずれも3900円(税込、送料別)で販売。5月9日18時から完売まで実施する。
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