樹齢100年の夏みかんで作ったマーマレードが金賞受賞 青木農園2021年6月10日
柑橘類を栽培する青木農園(静岡市清水区)は、5月に開かれた「第3回ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」に自園で製造している「樹齢100年の夏みかんマーマレード」を出品。プロの部で金賞を受賞した。
第3回ダルメイン世界マーマレードアワード日本大会 プロの部 金賞
プロの部には全国と台湾から合計344品が出品され、金賞は28品が受賞。審査員はジャムに精通する大手メーカーや、有名店のシェフ、パティシエ、フルーツプランナーなど総勢12人で、外観、質感、香り・味わいの3つの項目で評価した。同園のマーマレードはそれぞれの項目で高く評価され、「素材の良さと丁寧さを感じ、食感がとても心地よい」と総評された。
原料として使われる樹齢100年の夏みかんは明治30年前後に植えられた大木。柑橘の木で樹齢が100年を超えるものは全国でも珍しく、貴重な原料として現在も大切に育てられている。
昭和50年代に、夏みかんは酸味が強く生食として食べる人が少なくなり、青果物としての商品価値はなくなった。その際、同農園も甘い品種への変更を考えたが、あまりの大木に切ってしまうのは忍びないと、加工品にすることを検討。夏みかんでマーマレードを作ったところ、香り、苦み、甘み、酸味がバランスよく仕上がったため、マーマレードの製造を始めた。それから40年わたり、製造方法を試行錯誤し、無添加で「全工程手作りでしか味わえない美味しさ」をコンセプトに、大量生産ではない丁寧なものづくりを心がけている。
樹齢100年の夏みかんマーマレードの原材料は、夏みかんとグラニュー糖のみ。150gで850円から同社オンラインショップで販売中。
樹齢100年の夏みかんの樹
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