宮崎県日南市のみかん農園が「クラウド継業プラットフォーム」で後継者を募集 リレイ2022年11月1日
宮崎県日南市でみかん農園を営む「田中農園」の石山利男さんは、「クラウド継業プラットフォーム relay(リレイ)」で後継者を募集している。
みかん農園の後継者を募集する石山さん
日南市は宮崎県の南部に位置し、太陽や海、山に恵まれた温暖多照の気候条件のもと、日本でも有数の日照に恵まれた柑橘類の栽培に最適な地域。同農園を営む石山さんは、75歳となり、年齢的な理由から後継者を募集している。
石山さんが日南市でみかん農園をはじめたのは今から14年ほど前。義父から農園を引継ぎ、異業種としてみかん農園をはじめ、最初は手探りの運営だった。現在では、おおよそ20種類以上の品種を手がけ、9月から翌年の6月まで毎月のように出荷。ほぼ毎月出荷できるようになって安定した収入を得られるようになり、他人に頼らず妻と二人だけで作業ができるようになった。
しかし、数年前に義父が亡くなったことで作業量も増えたことに加え、年齢的にも厳しくなってきた。今まで楽しんで農業をしてきたが、個人的な楽しみがだんだん削られてきたことで事業承継を考えるようになった。石山さんは「事業承継できるまではこれまでどおり頑張ろうと思っているが、もし承継ができなければ、少しずつ規模を減らしていこうと思っています」と話す。
石山さんの農園の土地は平地で1.1ヘクタール、傾斜地もあわせると1.5ヘクタール。隣には親族が運営している土地もあり、将来的に拡張したい時には対応できる土地もある。石山さんが近くで引き続き農園を運営しており、これまでの経験を伝えることはできるが、最初は日南市内にある県の試験場で技術指導を受け、基本を学ぶことを奨めている。
また、承継者には若い人だけでなく、退職した高齢者もおすすめだという。「私も退職後に引き継いでやってきましたが、ある程度年金などがあったため所得に余裕をもって運営ができた。若い人は付加価値をつけて売っていかないと所得がおいつかない部分もあるかもしれないが、ネット関係も強い人が多いと思うので、うまく活用してしっかりとした評価をもらえればやっていけると思います」と石山さん。
14年間携わってきたみかん栽培の仕事については「買ってくれる人の気持ちに応えたいという気持ちでやってきた。がんばった意識はないが、いつの間にかがんばっていたんだと思う。だからこそ、75歳になって体調もいいし健康で、この仕事が生き甲斐にもなっています」と話している。
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