農大稲花小学校で「フードロスについて学ぶ特別授業」実施 Oisix2022年11月22日
食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地は11月7日と11月14日の2日間、農大稲花小学校(東京都世田谷区)でフードロスについて学ぶ特別授業を開講。子どもたちが地球の未来について考えながら、自分や家族にもできるサステナブルな取り組みを見つけて自分事化することを目指す内容で、クイズなどを交えながらフードロスについて楽しく学びを深め、今後実践していきたい「フードロスおたすけ3ルール」を考えた。
農大稲花小学校で行なわれたフードロスについて学ぶ特別授業の様子
授業に参加したのは4年生の2クラス(1クラス36人)。初回授業では、「フードロスが良くない理由」を考えた。「フードロス」という言葉は、テレビやYoutube、本などを通して、ほぼ全員が知っていると回答。一方で「アップサイクル」という言葉はほぼ知られておらず、ブロッコリーの茎をアップサイクルした商品を試食すると「普段はブロッコリーを食べないのにおいしく食べられた!」など前向きな声があがった。授業では、クイズ形式でフードロスについて学びを深め、「世界でつくられる食べ物約44億トンのうち1/3がまだ食べられるのに廃棄されている」一方、「世界のなかで9人に一人が食べ物が不足して栄養不足」という現状に一斉に驚きの声があがった。
また、「フードロスはなぜ良くないのか」という質問には、「食べ物は必ず皆が食べられるわけではないけど、その貴重なものを少しのことで捨ててしまうのはもったいない」「フードロスがこのまま続くと、食べ物をつくるのが追いつかなくなるのでは」などの意見があった。
さらに、チャート形式でフードロス削減実践度合いを図る「フードロスおたすけレベル診断」では、知識はあるものの実践の機会がなかなかない「おたすけ中級者」が多数。普段実践できていないことを聞くと、「外食先で食べられなかったものを持ち帰る機会がない」「苦手な食べ物を食べるのが難しい」等があがった。
これまで捨てていた部分をおいしく食べる方法として、アップサイクル商品について動画を交えて紹介すると、冷凍ブロッコリーの加工工場でブロッコリーの茎と房が切り分けられるシーンでは、「もったいない!」「家だったら食べてるよ!」との声が。大根の漬物工場では大根のひげ根が糸と間違われるのを防ぐために厚く皮がむかれてしまうという話には、「そんな理由??」「そのままでいいのに!」と声が上がった。
最終授業では、各家庭で取り組んでいるフードロス削減の取り組みをまとめた宿題を発表。「フードドライブを活用」「大根や長芋はひげ根をコンロで焼いて皮ごとおろして使う」「にんじんのヘタをシンクの掃除に使う」など、講師陣も感心するような取り組みが発表された。
その後は、畑・海・加工現場・レストランのフードロスについて学ぶため、畑や海で規格外として廃棄されてしまう食材を写真で紹介。「大きすぎるだけで捨てられてしまうなんておかしい!」「魚屋さんやスーパーで見るのは全部同じ大きさ」「傷がついている野菜をスーパーで見たことない!」とさまざま声があがっていた。
授業が終わってからも楽しくフードロス削減を継続するため、フードロスおたすけ3ルールを考案。グループごとに、食べ物の名前のあいうえお作文で、「フードロスおたすけ3ルール」を考えた。「㋶ップに包んで保存しよう ㋑つでも残さず食べようね ㋠ょっと形が変でも食べよう!」など、授業で習ったフードロス削減方法も盛り込んだルールが完成した。今回の授業の感想を生徒に聞くと、「フードロスおたすけ3ルールを決めるのは難しかったけど、楽しく考えられた。目標ができたので、それを励みにできるところから頑張りたい」と前向きな答えが返ってきた。
最後の授業で作成したフードロスおたすけ3ルールは「フードロスおたすけカレンダー」に書き込んで、各家庭で2月まで毎日実践。2月まで継続できたご褒美には、担任の先生から「フードロスおたすけアンバサダー認定証」が授与される予定。
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