食用コオロギの「クリケットファーム」7000万円超の資金調達を実施2022年11月29日
長野県で食用コオロギの養殖事業を展開する株式会社CricketFarm(クリケットファーム)はこの秋、株式投資型クラウドファンディングや協調融資により7000万円を超える資金調達を実施した。
同社は2021年8月に長野県岡谷市で創業したFoodTechベンチャー。「持続可能な地球へ」をミッションとし、自然界に近づけた環境で育てた食用コオロギを活用して次世代タンパク質の生産に取り組んでいる。
創業2年目のFoodTechベンチャー「クリケットファーム」
今回の資金調達は、少額からでもベンチャー企業への投資を通じて株主として応援できる株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」のプロジェクトで、目標額800万円を大きく上回る上限応募額の3200万円を達成。また、金融機関からの協調融資4100万円を合わせ、資金調達の総額が7300万円となった。
食用とはいえ、コオロギを食べることに心理的抵抗を持つ人は少なくないが、同社のFoodTech事業では「昆虫食」としてではなく、食用コオロギを完全にパウダー化して虫らしさを排除し、「次世代の栄養素材」として普及させていくことをめざしている。ゲノム編集に頼らず、徹底した衛生管理のもと、自然界に近づけた飼育環境で育成する食用コオロギは、パウダー加工した状態でもタンパク質量は70%以上。また、鉄分、亜鉛やアミノ酸、脂肪酸も豊富で非常に優秀な栄養素材となる。
豊富な栄養素、コオロギパウダーを使ったオリジナル商品
パウダー状で取り扱いがしやすく幅広い食品に利用できることから、自社製品として、美と健康のための「パウンドケーキ」、土佐の塩丸とのコラボによる純国産の「最高峰の塩」と「プロテインパウダー」などを開発。これらの商品は長野県岡谷市と茅野市でふるさと納税返礼品にも採用された。また、茅野養殖場に併設の森の直売所では、コオロギパウダーを使ったクッキー、ポテトチップス、マフィンなども販売。工場見学の際に食用コオロギを気軽に食べる機会を提供している。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】果樹などにチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 兵庫県2025年12月16日 -
【特殊報】トマト青かび病 県内で初めて確認 栃木県2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(1)2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(2)2025年12月16日 -
全中 新会長推薦者に神農佳人氏2025年12月16日 -
ひこばえと外国産米は主食用供給量に加えられるのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年12月16日 -
米トレサ法で初の勧告措置 「博多天ぷら たかお」が米産地を不適正表示2025年12月16日 -
鳥インフルエンザ 兵庫県で国内7例目を確認2025年12月16日 -
「第3回高校生とつながる!つなげる! ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」受賞アイデア決定 農水省2025年12月16日 -
「NHK歳末たすけあい」へ150万円を寄付 JA全農2025年12月16日 -
米の流通に関する有識者懇話会 第3回「 研究者・情報発信者に聴く」開催 JA全農2025年12月16日 -
【浅野純次・読書の楽しみ】第116回2025年12月16日 -
北海道農業の魅力を伝える特別授業「ホクレン・ハイスクール・キャラバン」開催2025年12月16日 -
全自動野菜移植機「PVZ100」を新発売 スイートコーンとキャベツに対応 井関農機2025年12月16日 -
Eco-LAB公式サイトに新コンテンツ開設 第一弾は「バイオスティミュラントの歴史と各国の動き」 AGRI SMILE2025年12月16日 -
国内草刈り市場向けに新製品 欧州向けはモデルチェンジ 井関農機2025年12月16日 -
農機の生産性向上で新製品や実証実験 「ザルビオ」マップと連携 井関農機とJA全農2025年12月16日 -
農家経営支援システムについて学ぶ JA熊本中央会2025年12月16日 -
7才の交通安全プロジェクト 全国の小学校に横断旗を寄贈 こくみん共済coop2025年12月16日 -
北海道上川町と未来共創パートナーシップ協定を締結 東洋ライス2025年12月16日


































