彩の国埼玉環境大賞「優秀賞」受賞 大豆トラスト運動が評価 パルシステム埼玉2024年2月19日
生活協同組合パルシステム埼玉は、耕作放棄地をよみがえらせる「大豆トラスト運動」の環境保全活動が評価され、「令和5年度彩の国埼玉環境大賞」の優秀賞を受賞。同会の樋口民子理事長は、2月19日に埼玉県知事公館(さいたま市浦和区)で開かれた表彰式で、埼玉県の大野元裕知事から表彰状を手渡された。
表彰状を受け取るヤマキ醸造の木谷代表(中央左)と
パルシステム埼玉の樋口理事長(同右)(19日、さいたま市)
「彩の国埼玉環境大賞」は、環境保全などに取り組む個人・団体、SDGsなど環境・社会・経済に統合的に取り組む事業者の功績をたたえる表彰。優秀賞を受けた「大豆トラスト運動」は2005年から始まった取組で、パルシステム埼玉がヤマキ醸造(児玉郡神川町)と生産者による神川農業グループとともに、神川町の耕作放棄地を再生し大豆を栽培している。
参加するパルシステム利用者は、大豆畑の区画に応じた費用で有機栽培での生産管理を委託し、種まきから草取り、収穫まで体験。収穫した大豆はヤマキ醸造が味噌に加工し、利用者宅へ届けられる。大豆のままでも受け取ることができ、耕作放棄地再生による環境保全に加え食料自給率向上にも貢献できる。
「大豆トラスト運動」の収穫体験には多くの親子が参加
また、ヤマキ醸造は同表彰で「大賞」を受賞。しょうゆや豆腐の製造で発生する大豆の搾りかすやおからを酪農家へ提供し食品ロスを削減する取り組みが評価された。
パルシステム埼玉は、「大豆トラスト運動」をはじめ、地産地消や環境保全型農業の大切さを利用者に呼びかけ、「食」と「農」をつなぐさまざまな機会を作っている。2023年には、神川町とヤマキ醸造、認定NPO法人JUON NETWORKとの連携による森林体験ツアーを開き、間伐作業などから環境保全の大切さを利用者親子とともに考えた。農作業や自然のなかでのイベントを通じ、多くの参加者がふだんできない体験を楽しみ、毎日の「食」が身近な環境や「農」につながっていることを実感している。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日