「ささえあい基金」「地域づくり基金」初の合同報告会 活用事例を発表 パルシステム2024年3月21日
パルシステム共済連とパルシステム連合会は3月15日、それぞれが運営する「ささえあい基金」「地域づくり基金」の助成団体による合同報告会を開催。子育て世帯や障がい者支援など4団体が基金活用の事例を発表した。両基金の合同開催は初めて。
報告会では、ささえあい基金助成団体から「アトリエグレープフルーツ」と「NPO法人湘南まぜこぜ計画」、地域づくり基金の助成団体から「夏井川流域ネットワーク」と「株式会社 アグリイノベーションズカンパニー」が発表。発表後、参加者や報告者から質問が出されるなど、交流を深めた。
「ささえあい基金」助成団体からの報告要旨は次の通り。
■アトリエグレープフルーツ(東京都練馬区)
<助成事業>障がいのある方たちの美術表現活動をサポート
2008年に地域の文化拠点をつくることを目的として立ち上げた団体。障害のある方たちの美術制作活動や作品発表をサポートしている。助成金は、創作環境の充実のため、陶芸電気窯の購入やスタッフの研修費用に活用された。今後は作品を地域のカフェや病院に向けて貸し出す"レンタル事業"への取り組みを計画しており、周知のためのパンフレット制作に充てたいと語った。地域とのかかわりを今後の課題として、お祭りに参加するなど活動を広めていく考え。
■NPO法人湘南まぜこぜ計画(神奈川県藤沢市)
<助成事業>子育て家庭を飲食店等と提携して支援する事業
2016年に開設した「寺子屋ハウス」をはじめ、子どもの居場所づくりを中心に取り組んでいる団体。飲食店や障がい者支援事業者と提携し、子どもたちへお弁当を提供する「未来食堂」の運営が現在の中心的な活動となっている。助成金は、「未来食堂」の食材運搬に使用するバイクの購入に活用された。今後は食材を提供する農家にもメリットのある、持続可能な事業を目指して取り組んでいきたいと語った。
「地域づくり基金」助成団体からの報告要旨は次の通り。
■夏井川流域ネットワーク(福島県いわき市)
<助成事業>夏井川河川防災ステーションにおける河川環境活動拠点整備
福島県を流れる夏井川流域の治水、利水、河川環境等の諸問題に取り組むため、2007年に設立された団体。環境学習や生き物学習、水質調査など幅広く活動している。助成金は、資材の保管や水辺教室、防災教室の活動拠点として、夏井川河川防災ステーション敷地内への防災倉庫設置に活用された。今後はゴムボートやライフジャケット、さらに周辺環境の整備に使用する草刈り機等の備品を新調するために活用していきたいと語った。
■株式会社 アグリイノベーションズカンパニー(千葉県県旭市)
<助成事業>「国産飼料で未来へつなぐ平飼いたまご」の取り組み
パルシステムで取り扱っている平飼いたまごの生産地。鶏は自然に近い環境の中で、飼料や環境づくりを工夫することで、余計なストレスを感じることなく育てている。助成金は、飼料用米破砕機の購入等に活用された。生産にかかる費用が高騰している厳しい現状を語りながら、今後はさらに出荷量を増やしていきたいと前向きに語った。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ブロッコリーの黒すす症状 県内で初めて確認 愛知県2025年7月3日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 富山県2025年7月3日
-
【注意報】花き類、野菜類、ダイズにオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年7月3日
-
【注意報】ネギ、その他野菜・花き類にシロイチモジヨトウ 県下全域で多発のおそれ 富山県2025年7月3日
-
【注意報】りんご、なしに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 宮城県2025年7月3日
-
【注意報】ねぎにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 宮城県2025年7月3日
-
【注意報】セイヨウナシ褐色斑点病 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月3日
-
【注意報】いね 斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月3日
-
飼料用米 多収日本一コンテストの募集開始2025年7月3日
-
米の民間在庫量 148万t 備蓄米放出で前年比プラスに 農水省2025年7月3日
-
【スマート農業の風】(16)温暖化対応判断の一助にも2025年7月3日
-
令和7年度「家畜衛生ポスターデザインコンテスト」募集開始 農水省2025年7月3日
-
農業遺産の魅力発信「高校生とつながる!つなげる!ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」開催 農水省2025年7月3日
-
トロロイモ、ヤマノイモ・ナガイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第347回2025年7月3日
-
【JA人事】JA町田市(東京都)吉川英明組合長を再任(6月26日)2025年7月3日
-
【JA人事】JAふくおか嘉穂(福岡県)笹尾宏俊組合長を再任(6月26日)2025年7月3日
-
国産農畜産物で料理作り「全農親子料理教室」横浜で開催 JA全農2025年7月3日
-
ダイナミックフェア2025出展のタイガーカワシマ、東海物産を紹介 JA全農いばらき2025年7月3日
-
イオンの若手青果担当者が「ぎふ清流GAP」認証トマトの農業体験 JA全農岐阜2025年7月3日
-
7月11~12日にJA農機フェア2025開催 JA全農おおいた2025年7月3日