移動スーパー「とくし丸」長野県小川村と官民連携で過疎エリアの移動販売事業モデルを構築2024年4月10日
「移動スーパーとくし丸」を全国で展開する株式会社とくし丸は、長野県の提携スーパー「デリシア」が、中山間地域にある長野県小川村で官民連携で構築した新たな移動販売事業モデルを開始。4月19日に出発式と地域見守り活動協定の締結式を実施する。
移動スーパー「とくし丸」
長野市と白馬村のほぼ中間に位置する小川村は、高齢化率が45%を超え、2023年12月には村の地域スーパーが顧客減少や物価高等の理由で閉店。小川村では、村内での食料品等の買い物が困難になったため移動スーパーの誘致を検討したが、人口が減る小川村で通常のとくし丸事業の仕組みで開業しても、採算性の確保が困難であると判断。販売パートナーの役割を小川村社会福祉協議会が担うこで、各々が得たい利益を得ながら移動販売事業を継続できる持続可能な官民連携の買い物支援モデルを構築した。
長野県小川村と「とくし丸」の事業モデル
とくし丸は、高齢者の買い物困難者の食インフラを支えると同時に、買い物客の見守り活動も実施。小川村では、社会福祉協議会がこれまでも生活支援が必要な高齢者の見守りの役割を担っていたことから、移動販売支援が必要な人にとくし丸を紹介したり、日々の買い物を接点として、さらに見守り活動に注力できるようになった。
移動スーパー「とくし丸」事業の開始にあたり、小川村の染野隆嗣村長は「日常生活に必要な食品や日用品を購入する機会が定期的に提供され、住みなれた地域で安心して暮らせる食のインフラを整えることができた。これにより地域住民の健康を食の面から支えることにつながるため大変喜ばしいこと。また、買い物による住民同士の交流を通して、地域コミュニティの維持や高齢者のフレイル予防につながれば」とコメントしている。
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