米を選ぶ理由は「おいしいから」63.1%「お米についてのアンケート調査」日本生協連2024年12月6日
日本生活協同組合連合会は、全国の組合員を対象に2021年度から続いてき第4回目となるお米についてのWEBアンケートを実施した。令和5年産米は、記録的な猛暑などによる作柄の悪化にともない相場価格が上昇。年産の途中では、中食・外食需要の増加や、米不足に関する報道の過熱、地震等の災害への危機感から、必要以上の買い占め・買い溜めによる品物不足や価格急騰が起こるなど、市場は大混乱に見舞われた。調査期間は2024年10月1日~10月8日、有効回答数は6438件。

2024年夏季における米の利用状況
2024年は7月から9月頃、一部地域で、米を購入しづらかったり、購入できなかったりする状況が発生。同調査で各家庭における当時の状況を尋ねたところ、「いつもよりも購入はしにくかったが、購入はできた」(41.9%)が最多で、「購入する必要がなかった」(27.6%)、「いつもどおり購入できた」(18.4%)が続いた。お米の入手先の調査結果とあわせて見ると、「いつもよりも購入はしにくかったが、購入はできた」人では、「生協の宅配」(27.3%)および「スーパー(生協以外)」(27.0%)、「購入する必要がなかった」方では「親戚・知人からもらう」(27.3%)、「いつもどおり購入できた」方では「生協の宅配」(27.1%)が、特に回答数が多い入手先だった。

米の入手先
お米を炊く量・買う量は「2合~5合」「5合~10合」「10合~15合」が上位

米を炊く量・買う量
各家庭で1週間に炊くお米の量は「2合~5合」「5合~10合」「10合~15合」が上位で、前回調査からほぼ変化しなかった。1週間に炊くお米の量は若い年代ほど多く、ピークは40代で家族構成が影響していると考えられる。よく買うお米の量(規格)は、「5kg」が最多64%で、前回調査と比較すると、「10kg」購入は1%減少。「1kg」未満の購入が1%増加した。
お米を選ぶ理由は「米が好き、おいしいから」調査開始以来初の1位
パンや麺などではなく、お米を選ぶ理由について尋ねたところ、「米が好き、おいしいから」(63.1%)で前年差2.8%増加)。「米を食べるのが習慣になっているから」(61.1%で前年差0.5%減少)がランクインした。2021年の調査開始から2023年の調査まで、「米を食べるのが習慣になっているから」が第1位を占めていたが、今回の調査で初めて、「米が好き、おいしいから」が第1位となった。
「米が好き、おいしいから」の回答数は、前々回53.5%、前回60.3%(+6.8%)今回63.1%(+2.8%)と徐々に上昇。また、「米は安い、経済的だから」の回答数は11.6%(前年差5.9%減少)となった。
回答数は前々回20.8%、前回17.5%(-3.3%)、今回11.6%(-5.9%)と徐々に減少しており、お米の相場上昇の影響が如実に表れる結果となった。
もっとお米を食べたくなる条件は「安くなる・増量される」
もっとお米を食べたくなる条件について尋ねたところ、「安くなる・増量される」(40.8%で前年差6.2%増加)、「おいしくなる」(39.0%で前年差0.7%減少)がランクイン。2021年の調査開始から2023年の調査まで、「おいしくなる」が第1位を占めていたが、今回の調査で初めて、「安くなる・増量される」が第1位となった。
「安くなる・増量される」の回答数は、前々回28.2%、前回34.6%(+6.4%)、今回40.8%(+6.2%)と徐々に上昇。一方で、「おいしくなる」の回答数は調査開始以来、40%前後の高い水準をキープし続けていることから、今回の調査結果は「おいしさ」の重要度の低下を意味するものではなく、それ以上に、お米の相場上昇の影響を受けて『価格』『量』などコストパフォーマンスの重要度が上昇した事を示すものと推測される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(165)食料・農業・農村基本計画(7)世界の食料供給の不安定化2025年10月25日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(82) 4-キノリル酢酸【防除学習帖】第321回2025年10月25日 -
農薬の正しい使い方(55)防除の要は第一次伝染時【今さら聞けない営農情報】第321回2025年10月25日 -
オリーブと広島【イタリア通信】2025年10月25日 -
【特殊報】果樹全般にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で発生と加害を初めて確認 広島県2025年10月24日 -
東京と大阪で「業務用米セミナー&交流会」 グレイン・エス・ピー2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(1)2025年10月24日 -
どうなる日本の為替・金利の行方? 合理的価格形成のあり方は? アグリビジネス投資育成がセミナー(2)2025年10月24日 -
【人事異動】農水省(10月21日付)2025年10月24日 -
生産者の米穀在庫量257kg 前年同月比17.4%減 農水省2025年10月24日 -
(458)農業AIは誰の記憶を使用しているか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月24日 -
甘みたっぷりブランド温州みかん 福岡県産「北原早生フェア」25日から開催 JA全農2025年10月24日 -
11月23日は『ねぎ』らいの日「小ねぎフェア」27日から開催 JA全農2025年10月24日 -
関西電力発行のトランジション・ボンドに投資 温室効果ガス削減を支援 JA共済連2025年10月24日 -
滋賀県産近江米「みずかがみ」など約50商品を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年10月24日 -
寒さの中に咲く、あたたかな彩り「埼玉県加須市産シクラメン」販売開始 JAタウン2025年10月24日 -
JAタウン「あつめて、兵庫。」×「お肉の宅配 肉市場」コラボ特別セット販売2025年10月24日 -
【農と杜の独り言】第5回 水田のある博覧会 食料安保考える機会に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年10月24日 -
ありあけ「横濱ハーバーダブルマロン」で「ミャクミャク」「トゥンクトゥンク」 のコラボ商品発売 国際園芸博覧会協会2025年10月24日 -
鳥インフル スウェーデンからの生きた家きん、家きん肉等 輸入一時停止 農水省2025年10月24日


































