インバウンド好調、客単価上昇で売上増 外食産業市場動向調査2月度 日本フードサービス協会2025年3月26日
日本フードサービス協会は3月25日、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の2025年2月度の集計結果を発表した。
2月は、うるう年だった前年より営業日数が1日少なかったが、各社各様の販促キャンペーンや2月として過去最高となった訪日外客数、少なかった雨天日、価格改定による客単価上昇などから、外食全体の売上は前年比106.0%。物価高騰が続く中で、価格にますます敏感になる消費者に対応して、価格据え置きなど低価格を売りにしたブランドやキャンペーンが好調を継続している。
業態別はファストフード(FF)の全体売上105.9%。「洋風」は、ランチメニューの提供時間の延長やテレビ露出で売上104.8%。「和風」は、これまでの価格改定の影響で、売上111.4%となった。「麺類」は、比較的低い客単価が強みで売上108.4%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「持ち帰り米飯」で平日の営業日数減が客数と惣菜売上などに影響し、売上98.1%。「その他」は、営業日数減に加え、気温低下で「アイスクリーム」が客数減となったが、これまでの価格改定による単価上昇で、売上は106.7%。
ファミリーレストラン業態(FR)の全体売上は106.5%。FRは、営業日数減も、コストパフォーマンスを重視したモーニングメニューの導入など各種キャンペーンの展開により「洋風」は売上106.0%、「和風」は売上109.1%、「中華」は売上112.6%。これまで好調を続けてきた「焼き肉」は、営業日数減の影響と価格改定による単価上昇で客数が落ち、売上98.4%となった。
パブ・居酒屋業態の飲酒業態は、飲酒業態は、営業日数は減ったが、インバウンド需要のほか、単価が低めの商品が健闘し、「パブ・居酒屋」の売上は102.7%。
ディナーレストラン業態は、上旬の「春節」などでインバウンド需要が好調なところが多く、売上106.3%。インバウンドはウインタースポーツや温泉など雪のある地方に分散したのか、都心部では売上がやや振るわなかった店舗もある。
喫茶業態は、一部地方の大雪など天候要因が客数に影響したところあったが、引き続き原料高による価格改定で客単価が上昇し、売上は107.2%となった。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日