大企業と新規事業で社会課題を解決する共創プラットフォーム「AGRIST LABs」創設2025年4月4日
AIとロボットを活用したスマート農業で持続可能な農業を実現するAGRIST(宮崎県新富町)は、大企業との連携による新たなビジネスモデルの開発を目指し、「AGRIST LABs」を設立した
「AGRIST LABs」は、農業を核として、様々な産業の知見や技術を持つ大企業と連携し、持続可能な地域社会を創造するための共創プラットフォーム。AGRISTが持つAI・ロボット技術と農業ノウハウを基盤に、大企業の持つ経営資源、技術力、販売網などを掛け合わせることで、単独では成し得ない革新的な事業モデルを開発し、社会課題の解決と経済成長の両立を目指す。
宮崎県新富町に本社を置くAGRISTは、宮崎、鹿児島、茨城に自社農場を持ち、全国のJAや自治体と連携しながら事業を推進している。日鉄興和不動産やNXホールディングス(日本通運)などが出資する同社は、農業を起点とした地域創生を加速させ、食料危機、環境問題、労働力不足などの社会課題の解決と、新たな事業機会の創出を目指す。
◎AGRIST LABsで目指すこと
①新規事業開発:儲かる農業パッケージの開発
AIやロボットを活用した効率的な農業モデルを構築し、高品質な農産物の安定供給を実現。これにより、食品メーカーや流通業者は安定した原材料調達が可能となり、新たな商品開発やサプライチェーンの最適化に繋がる。
②地域活性化:地域資源の有効活用
農業と観光、食文化、エネルギーなど、地域の多様な資源を組み合わせ、新たなビジネスチャンスを創出。例えば、地域の特産品を活用した共同での商品開発、農業体験と連携した新たな観光プランの企画など、地域経済の活性化に貢献する。
③社会課題解決:脱炭素、就労支援、地域交流の促進
環境負荷の低減に貢献する再生可能エネルギーを活用した農業、高齢者や障害者の就労機会を創出する農福連携モデル、地域住民の交流を促進するイベント企画など、社会的な課題解決に貢献する新たなビジネスモデルを共創する。
④全国展開:全国展開可能なビジネスモデルの確立
地域での成功事例を基に、他の地域へ展開可能なビジネスモデルを開発。これにより、全国各地の課題解決と地域創生を加速させ、新たな市場を開拓することが可能。
⑤SDGs達成への貢献:持続可能な社会の実現
「AGRIST LABs」での取り組みは、SDGsの複数の目標達成に貢献。例えば、「飢餓をゼロに」「働きがいも経済成長も」「つくる責任 つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」など、企業としての社会貢献を可視化し、企業価値の向上に繋がる。
◎AGRIST LABsへの参画メリット
①新たな成長領域への参入
スマート農業と地域創生という成長性の高い分野で、新たな事業機会を創出できる。
②SDGs達成への貢献と企業価値向上
社会課題の解決に貢献することで、企業イメージ向上とブランド価値の向上に繋がる。
③最先端技術とノウハウの活用
AGRISTが持つAI・ロボット技術と農業ノウハウを活用し、自社の事業に新たなイノベーションをもたらすことができる。
④地域社会との連携強化
全国のJAや自治体との連携を通じて、地域社会との関係性を強化し、新たなビジネスチャンスを創出できる。
⑤リスク分散とシナジー効果
AGRISTとの共創により、新規事業開発のリスクを軽減し、相互の強みを活かしたシナジー効果を発揮できる。
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