夏休み 子どものいる困窮世帯に食料支援プロジェクト実施 全国フードバンク推進協議会2025年6月24日
国内フードバンク団体の全国的なネットワーク組織である(一社)全国フードバンク推進協議会は、加盟フードバンク団体と協力し、「第9回フードバンクこども応援全国プロジェクト」を実施。給食のない夏休み期間中を含む7月から8月にかけて、子どものいる困窮世帯に集中的な食料支援を行う。

長引く物価高騰の影響により、フードバンクに対する社会的な支援ニーズの増加や社会的な孤独・孤立の問題が深刻化する中、同プロジェクトでは、目標支援世帯数を4万5000世帯として、子どものいる困窮世帯への食料支援を全国規模で拡大する。同協議会では、プロジェクト実施にあたり、企業・団体・個人からの、食品の寄贈や活動資金の寄付などの協力を募っている。

「フードバンクこども応援全国プロジェクト」とは、全国フードバンク推進協議会と加盟フードバンク団体が協力して実施。同プロジェクトは、これまで把握が難しかった子どものいる困窮世帯の早期発見と早期支援や、食料支援活動の全国的な拡大を目的としている。各地域のフードバンク団体が、行政や社会福祉協議会、小中学校等の教育機関などと連携し、給食のない夏休みや冬休み期間中に集中的な食料支援活動に取り組んでいる。
日本の子どもの貧困率は11.5%で、9人に1人の子どもが貧困とされており、1日のうち十分な栄養が取れる食事が給食だけという子どもが少なくない。さらに、ひとり親家庭の貧困率は44.5%に上り、世帯の半数近くが経済的に困難な境遇に置かれている。こうした状況の中、学校が夏休みや冬休みに入ると給食がなくなり、日々の食事の確保を主に学校給食に頼っている世帯では、食費の負担が一層重くなる。加えて、子どもが家にいる時間が増えることで光熱費も増加。家計が圧迫され、子どものいる困窮世帯の状況はますます深刻化している。
フードバンク団体による食料支援は、地域のすべてのニーズを十分にカバーできていないのが現状。同会の加盟フードバンク団体を対象に2024年に実施したアンケート調査では、8割以上の団体で困窮世帯からの食料支援要請が増加している。一方で、6割のフードバンク団体では食品の寄付が減少していることが明らかになった。

物価高騰の影響により社会的な支援ニーズが増加し続けている一方、食品の寄付が減少しているという依然として厳しい状況がある。食の支援を必要とする子どもたちに集中的に食料支援をするため、全国フードバンク推進協議会では加盟フードバンク団体と共に「第9回フードバンクこども応援全国プロジェクト」を実施する。
◎「第9回フードバンクこども応援全国プロジェクト」概要
支援目標:全国で4万5000世帯への食料支援
実施期間:7月1日~8月31日
活動内容:給食のない夏休み期間中に、子どものいる困窮世帯に対して集中的な食料支援を行う
重要な記事
最新の記事
-
「節水型乾田直播」は収量安定化が不可欠 超党派「農業の未来を創造する議員連盟」が農水省・農研機構からヒヤリング(1)2025年11月11日 -
コメ加工食品業界の原料米問題にスポットを当てた講演会開催【熊野孝文・米マーケット情報】2025年11月11日 -
栃木県「とちぎ和牛」など約30点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月11日 -
新生活応援「お米5kgプレゼントキャンペーン」実施 ジェイエーアメニティーハウス2025年11月11日 -
スマート農機を体験 「乾田直播」の講演も 「アグリフェスタ2025」 JAグループ兵庫&クボタ2025年11月11日 -
「発酵」を特集『農研機構技報』第18号を刊行 農研機構2025年11月11日 -
【人事異動】クボタ(1月1日付)2025年11月11日 -
売上高21.9%増 2026年3月期第2四半期決算 日本農薬2025年11月11日 -
第76回全国植樹祭えひめ2026協賛 土壌改良剤「くらげチップ」で「森のCSV」 マルトモ2025年11月11日 -
北海道・帯広農業高校で「AIRSTAGE農業産業フェスタ2025」開催2025年11月11日 -
新型農業ドローン「AgrasT70P」「AgrasT25P」日本で発売 DJI Agriculture2025年11月11日 -
食べて福、あげて笑い。「#福と笑いの贈り物キャンペーン」開始 福島県2025年11月11日 -
障がい者が丹精して育てた「福バナナ」好評販売中 大阪府高槻市2025年11月11日 -
発酵×テクノロジー アグリビジネスの未来を切り拓くオンラインセミナー開催2025年11月11日 -
能登の復旧・復興へ「のともっとMARCHETOKYO」開催 石川県2025年11月11日 -
日本発の新野菜「カリフローレ」キリンシティのメニューに登場 トキタ種苗2025年11月11日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月11日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月11日 -
銚子発「アフロきゃべつ餃子」など『FOOD SHIFTセレクション』で入賞 くるくるやっほー2025年11月11日 -
食品ロス削減「半額以下のおトクな商品セット」数量限定で販売 ファミリーマート2025年11月11日


































