アリの新規タンパク質発見 駆除薬開発に期待2014年3月4日
農業生物資源研究所は、アリの情報伝達物質に特異的に結合する新規タンパク質を発見し、このほど発表した。害虫のアリ以外には作用しない農薬の開発につながるものと期待される。
アリは女王フェロモンなど、分泌する化学物質で情報伝達し、集団生活を維持している。この情報伝達物質はアリの触角にある「輸送タンパク質」によって、嗅覚や味覚を司る神経細胞に輸送され、細胞膜の受容体タンパク質と結合する。
同研究所が富山県立大学、東京大学、筑波大学と共同で、クロオオアリの働きアリの触角から発見した新規タンパク質は「アリNPC2」。これまで知られていた数種類の情報伝達物質だけを運ぶ輸送タンパク質とは異なり、オレイン酸などの脂肪酸、酢酸ヘキサデシル、酢酸オクタデシル、リノレイルアルコールなど幅広い種類の情報伝達物質と結合し、輸送することが分かった。
NPC2に似たタンパク質はヒトにもあるが、これはコレステロールを輸送し、脂肪酸とは結合しない。アリNPC2を標的とした薬剤を創出することで、害虫アリには効果があるが、ヒトや他の生物には影響のない、環境にやさしい薬剤の開発につながるものと、同研究所は期待する。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
米の高騰一転、産地に懸念 政府が「暴落」の引き金? 小泉劇場に不安広がる2025年7月1日
-
米価 5週連続で低下 5kg3801円 農水省調査2025年7月1日
-
【人事異動】農水省(7月1日、6月30日付)2025年7月1日
-
米の増産を 石破総理が強調 米の関係閣僚会議2025年7月1日
-
農水省 熱中症対策を強化 大塚製薬と連携し、コメリのデジタルサイネージで啓発2025年7月1日
-
作況指数公表廃止よりもコメ需給全体の見直しが必要【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月1日
-
【JA人事】JA岡山(岡山県)新会長に三宅雅之氏(6月27日)2025年7月1日
-
【JA人事】JAセレサ川崎(神奈川県)梶稔組合長を再任(6月24日)2025年7月1日
-
【JA人事】JA伊勢(三重県) 新組合長に酒徳雅明氏(6月25日)2025年7月1日
-
米穀の「航空輸送」ANAと実証試験 遠隔地への迅速な輸送体制構築を検証 JA全農2025年7月1日
-
JA全農「国産大豆商品発見コンテスト」開催 国産大豆を見つけて新商品をゲット2025年7月1日
-
こども園で食育活動 JA熊本経済連2025年7月1日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」新規会員登録キャンペーン実施2025年7月1日
-
7月の飲食料品値上げ2105品目 前年比5倍 価格改定動向調査 帝国データバンク2025年7月1日
-
買い物困難地域を支える移動販売車「EV元気カー」宮崎県内で運用開始 グリーンコープ2025年7月1日
-
コイン精米機が農業食料工学会「2025年度開発賞」を受賞 井関農機2025年7月1日
-
「大きなおむすび 僕の梅おかか」大谷翔平選手パッケージで発売 ファミリーマート2025年7月1日
-
北海道産の生乳使用「Café au Laitカフェオレ」新発売 北海道乳業2025年7月1日
-
非常事態下に官民連携でコメ販売「金芽米」市民へ特別販売 大阪府泉大津市2025年7月1日