「首都圏土壌医の会」設立2017年7月13日
土づくりの課題で研修も
首都圏土壌医の会は7月10日、東京・日比谷図書文化館小ホールにおいて、第1回定期総会記念研修会を開催した。
首都圏土壌医の会は、土づくりに関するアドバイスや指導力の更なる強化を図ることを目的に、土壌医資格(土壌医・土づくりマスター・土づくりアドバイザー)の可能性に期待する人たちが集まり、平成29年4月1日に(一財)日本土壌協会より設立認可された。
土壌医資格の登録者は、研究者、行政職員、肥料・農機・用土・種苗などのメーカーや販売店の社員、農家、市民農園参加者、消費者、農業関係大学や高校の学生など、多岐にわたる。
同会は平成29年7月10日、日比谷図書文化館小ホールにおいて第1回定期総会を開催、設立趣旨や活動内容、規約、会員名簿等の説明・報告に続き、平成29年度の事業計画、予算計画を承認した。
研修会では、(株)農文協プロダクションの鈴木敏夫代表取締役が「土が作り出す世界をどう若者に引き継ぐか」のテーマで基調講演し、ドキュメンタリー映画「武蔵野」製作の意義を説明した。
鈴木氏は「武蔵野は日本最大の平地林であり、大都市近郊にこれほど広大な平地林が残されている場所は他にない」と述べ、江戸時代から農家が落葉樹の落葉を集め、堆肥を作り畑作に活用してきた歴史的な農耕文化のあり方を語った。
研修では次のテーマが取り上げられた。
1.「土づくり(土壌医の役割とGAPについて」:首都圏土壌医の会事務局長 多田誠氏
2.「日本における農耕地土壌情報システムの現況とその利用~日本土壌協会の土壌情報システムでの事例~」:元東京農業大学 加藤好武氏、(一財)日本土壌協会 高橋猛氏
今話題のGAPについての説明や、Google Earthを使った土壌情報の活用方法など、有益な研修内容だった。当日の研修には、首都圏から47名が参加した。
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