微細藻類用いた培養土のテスト販売を開始 ユーグレナ2020年7月13日
微細藻類ユーグレナやクロレラを活用した機能性食品などの開発・販売を手がける(株)ユーグレナは、ユーグレナを用いて作製した肥料が植物の生育に有用な効果を示唆する研究結果を確認したため、ユーグレナを用いて作製した培養土を開発しテスト販売を開始する。
「ユーグレナの培養土」パッケージイメージ(クリックで拡大)
ユーグレナを用いた培養土は、小橋工業(株)と共同で研究開発を行ってきた。
ユーグレナを添加し熟成させた堆肥で作製した培養土とユーグレナを含まない培養土で、コマツナおよびミニニンジンを栽培。その結果、幼植物試験と植害試験でユーグレナ培養土で栽培したコマツナでは、対照区と比べ根長や地上部長の伸長が確認された。
また、ミニニンジンを用いた生育試験では、対照区と比べユーグレナ培養土において根張りがよくなることが示唆された。さらに、ユーグレナ培養土を作製する工程で地温を検証する実験を行い、ユーグレナ培養土は対照区と比べ著しい地温の上昇が確認され、ユーグレナ添加による土中微生物の活性化も確認された。
これらにより、ユーグレナを用いた堆肥・培養土の植物への影響として、根張りの向上などが期待できる結果が得られ植物の生育に有用な効果が示唆されたため、ユーグレナ培養土のテスト販売を決めたもの。
ユーグレナを用いた堆肥・培養土で育てた作物は、土中のユーグレナ添加量との作物の可食部に含まれる抗酸化作用を持つエルゴチオネインなどの抗酸化物質の量に相関のある結果がみられる。今後ユーグレナを用いた堆肥・培養土を使用することで、作物の可食部での抗酸化物質量の増加の可能性について検討を進める。
今回のユーグレナ培養土のテスト販売は、バイオマスの5FのうちFertilizer(肥料)にあたり、ユーグレナ有機液肥とともに今後も肥料の可能性について研究を進める。
テスト販売を行うユーグレナの培養土は、バーク堆肥を原料にユーグレナを加えた培養土。内容量は14L (充填時容量)、寸法は35×55×10cm、重量は4.5~5.5kg程度。価格はオープン。販売は通販サイト(ユーグレナ・オンラインAmazon店)と、佐賀県内店舗(ダムの駅富士シャクナゲの里、道の駅大和そよかぜ館)で行う。
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