葉色解析の「いろは」ブロッコリー「花蕾」でサービス開始 スカイマティクス2021年5月27日
株式会社スカイマティクス(東京都中央区)は5月26日、葉色解析サービス「いろは」に、ブロッコリーを対象とした解析機能を新たに実装し、提供を始めた。
生育が進み過ぎると商品価値が下がってしまうブロッコリーの生産で、収穫適期を見極めることは重要な要素。これまでブロッコリーの生産現場では、生産者が農地を歩いて花蕾の生育を確認し、収穫のタイミングを判断してきたが、農地が広ければその分時間がかかる上、人の目による確認作業は体力的にも大きな負担となっていた。「いろは」は、収穫適期を正確に効率的に見極められる新たな機能として、ドローン画像とAI解析技術による「ブロッコリー花蕾診断」を開発。新たに解析対象となる品種を追加した。
「ブロッコリーの生育診断」では、10〜15センチ程度の「花蕾」をAIを用いて抽出し、サイズまで計測。ユーザーは、ドローンで農地の画像を撮影して「いろは」にアップロードすれば、数時間で花蕾サイズ分布データが手元に届く。集計結果を確認すれば、撮影時点の農地で、どの規格のブロッコリーが何%存在するのかを把握できる。
同社は、ブロッコリーの生産を手がける大規模農業生産法人からの相談を受け、2019年からドローン画像を用いたブロッコリーの花蕾抽出技術と花蕾のサイズ判定技術の開発に取り組み、収集したブロッコリー画像データは数万点に上るという。今後、ブロッコリーの生産現場では一斉収穫を前提とした機械収穫体系の導入が進んでいくと言われており、農地内の収穫適期の判断がより一層重要となる。同社は、ドローンと画像解析技術を組み合わせる技術で、ブロッコリー生産者の収穫適期の判断の支援を行う。
同機能を試せるトライアルキャンペーンを実施中。1000円/月の従量課金プランに申し込むと、初回の解析と代行撮影を無料で提供する。
重要な記事
最新の記事
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日
-
JA愛知信連と高機能バイオ炭「宙炭」活用に関する協定締結 TOWING2025年5月2日
-
5月の野菜生育状況と価格見通し だいこん、はくさい、キャベツなど平年並み 農水省2025年5月2日
-
「ウェザーニュースPro」霜予測とひょう予測を追加 農業向け機能を強化2025年5月2日
-
新品種から商品開発まで 米の新規需要広げる挑戦 農研機構とグリコ栄養食品2025年5月1日
-
米の販売数量 前年比で86.3%で減少傾向 価格高騰の影響か 3月末2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(1)耕種的防除を併用【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
春夏野菜の病害虫防除 気候変動見逃さず(2)農薬の残効顧慮も【サステナ防除のすすめ2025】2025年5月1日
-
備蓄米 小売業へ2592t販売 3月末の6倍 農水省2025年5月1日
-
イモ掘り、イモ拾いモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第338回2025年5月1日
-
地元木材で「香りの授業」、広島県府中明郷学園で開催 セントマティック2025年5月1日
-
大分ハウスみかんの出荷が始まる 大分県柑橘販売強化対策協議会2025年5月1日
-
Webマガジン『街角のクリエイティブ』で尾道特集 尾道と、おのみち鮮魚店「尾道産 天然真鯛の炊き込みご飯」の魅力を発信 街クリ2025年5月1日