植物工場向けの授粉・収穫ロボットを開発「HarvestX Lab」設立2021年6月22日
植物工場向けの授粉・収穫ロボットを開発するHarvestX株式会社(東京都文京区)は、東京大学の本郷キャンパス内にあるアントレプレナーラボで、イチゴの完全自動栽培ロボットシステムの研究開発施設「HarvestX Lab」を設立した。
同社は、"突出したIT人材の発掘と育成"を目的とした経済産業省の事業「未踏」やロボコン出身者などが集まり、2020年8月に設立。ミツバチを媒介とした虫媒受粉に代わる手段として、主にロボットを活用した授粉技術の開発に取り組み、現在はイチゴを対象に授粉から収穫までの栽培の完全自動化をめざしている。
これまでに簡易的な栽培設備やイチゴ農園の協力の元、授粉と収穫の検証を行い、すでに授粉や収穫の要素技術の概念実証は完了。今後、ロボットシステムの検証・評価項目の追加、試験サイクルを加速するため、一年を通じて試験が可能な専用の研究開発施設を設立した。 植物工場事業の会社と同等の栽培設備を使うことで、開発環境と運用環境の差分を減らし、製品の機能や品質向上をめざす。夏頃には、植物工場に特化した機能拡充に向けて新たなロボットの発表を予定している。
なお、「HarvestX Lab」の設立により、製品開発と検証を加速するため、検出や制御システムを担う人材の採用を積極的に進めている。6月24日に東大関連ベンチャーの支援を行なう東大IPCが主催するビジネスマン&学生向け無料オンラインセミナー「DEEP TECH DIVE LIVE! #2」に同社市川友貴代表が登壇。「ロボット×AIで、ヒトの労働環境改善に挑む!」をテーマに、ロボット×AI領域で展開するスタートアップ3社のうちの1社として、各社のコア技術、業界の展望、一緒に仕事をしたい人物像や募集中のポジションなどについて語る。「DEEP TECH DIVE LIVE! #2」は6月24日19時30分~21時にオンラインで開催。採用については下記のリンク先を参照。
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日