カキに炭疽病 県内全域で発生確認 愛知県2021年9月7日
愛知県農業総合試験場は、炭疽病の発生を県内全域で確認。これを受け、9月3日に病害虫発生予察注意報第9号を発令した。
炭疽病が発病したカキの果実(写真提供:愛知県農業総合試験場)
8月下旬に県内22ほ場で行った巡回調査で、発病果率が0.32%(平年0.05%、前年0.05%)で、過去10年間と比較して最も高くなっている。アメダスデータ(名古屋)によると、8月中旬は長雨の影響で、平均気温が25.0度で平年と比べて3.4度低く、降水量が314.5ミリで平年と比べて約7倍の量となり、同病の発生に好適な条件が続いた。今後、降雨が続いたり、台風などによる強風を伴う雨が発生した場合、さらに発生が増加するおそれがある。
同試験場は、次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇同病は、枝や果実の病斑(図)上に形成された分生胞子が降雨のたびに飛散し、感染が広がる。これから10月までの気温は、胞子の発芽適温である25℃前後で推移するため、この時期に降雨が多いと果実での被害が多くなる。特に、台風が通過すると感染が拡大する。
〇ほ場内をよく観察し、発病枝や発病果実を見つけ次第除去する。前年に本病の発生が確認されたほ場は、特に注意する。
〇収穫前日数に注意し、表を参考に防除を実施する。特に、台風が接近する場合は事前に散布し、できなかった場合も台風通過後、速やかに防除する。
〇他県では、QoI剤(FRACコード:11)やベンゾイミダゾール系(FRACコード:1)の耐性菌が確認された事例もあるため、同一のFRACコードの農薬を連用しないようにする。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日 -
GREEN×EXPO 2027の「日本政府苑」協賛を募集 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月26日 -
初の殿堂入り生産者誕生 産直アプリ「ポケットマルシェ」2025年生産者ランキングを発表2025年12月26日 -
災害時の食の備えを支援 新サイト「食の備え BOSAI」公開 コープこうべ2025年12月26日 -
直営7工場で2026年元日一斉休業を実施「働き方改革」を推進 サラダクラブ2025年12月26日


































