ケニア初「田植えを機械化」デモンストレーション実施 唐沢農機×商船三井×KiliMOL2021年9月9日
唐沢農機サービスと商船三井が運営するKiliMOL株式会社は9月10日、日本製農機をアフリカのケニアに輸出するプロジェクトの第二弾を実施。田植機による「田植え文化」の輸出として、ケニアで初となる機械の田植えを実施する。
苗箱に育苗された稲苗
過去の輸出実績調査では、ケニア国内に「田植機」が輸入された形跡が確認できなかった。また、3月に行われたケニアでのデモンストレーションでのヒアリングでも、田植えに関してはすべて「手作業」で、機械化への要望が高いことがわかった。
ケニアに限らずアフリカの人口は今後増加傾向であり、2050年までに21億人程度まで増えると見込まれており、食料需給の観点からも農業の機械化ニーズは強い。
性能が高い日本の田植機の中古在庫は流通も多く、輸出は難しくないが、田植機を輸出しただけでは田植えはできない。田植機を使う田植えには、「苗箱に育苗された稲苗」が必要となるため、"育苗技術"も一緒に輸出しなければ、機械化は実現しない。
今回は田植えデモンストレーションに先駆け、事前に苗箱や育苗に関する資材を輸出。現地スタッフへの育苗指導も行った。現地での育苗も順調で、いよいよ9月中旬から、ケニアで初となる「田植えの機械化」を行う。
◎ケニアでの田植えデモンストレーション概要
期間:9月10日〜9月30日
実施場所:アフリカケニアのムエア(Mwea)地域、IRRIGATIONAGRICULTURALDEVELOPMENT(MIAD)CENTREおよびブラ(Bura)地域
内実施容:
・育苗指導
・田植機によるケニア初の田植え
・日本製トラクターの実演
・日本製コンバインによる稲の収穫
・日本製精米機及び石抜機による精米・石抜、他
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