【特殊報】リンドウにトマト黄化葉巻ウイルス 県内で初めて確認 岡山県2022年6月28日
岡山県病害虫防除所は6月8日、リンドウにトマト黄化葉巻ウイルスの発生を県南部で確認。これを受け、6月27日に病害虫発生予察特殊報第3号を発令した。
ほ場における発病株(株の矮化症状)(左)、新葉の波打ち症状(写真提供:岡山県病害虫防除所)
6月に岡山県南部の露地リンドウ圃場で、株の矮化および新葉の波打ち症状がみられた。同防除所でイムノクロマト法およびPCR法による診断を行ったところ、トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)が検出されたことから、TYLCVによる病害と判断した。これまで岡山県では、トマト、トルコギキョウでTYLCVの発生が確認されており、リンドウでは初の発生となる。リンドウにおけるTYLCVの発生は、福岡県で報告されている。
被害の病徴として、新葉は波打ち、ねじれ症状や葉巻症状、および黄化を呈す。また、上位節間が短縮し、株が矮化する。同ウイルスは、タバココナジラミの吸汁によって媒介。タバココナジラミが罹病植物を吸汁することにより本ウイルスを獲得し、一度ウイルスを獲得したタバココナジラミは終生ウイルスを伝搬する。なお、経卵伝染、土壌伝染、種子伝染はせず、管理作業による汁液伝染の可能性も低いとされている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発病株は感染源となるため、早急に抜き取り、ほ場外に持ち出し、適切に処分する。
〇ほ場内や周辺の雑草は、媒介虫であるタバココナジラミの増殖の場となるため、除草を徹底する。
〇同ウイルスに対する登録農薬はないため、媒介虫であるタバココナジラミの防除を徹底する。なお、薬剤の使用にあたっては、コナジラミ類に登録のある農薬を散布する。また、薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連用を避ける。
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