【注意報】たまねぎに「べと病」県下全域で発生のおそれ 愛媛県2023年4月7日
愛媛県病害虫防除所は、たまねぎにべと病の発生を県下全域で確認。これを受けて、3月31日に令和4年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
越年罹病株(一次伝染株)(写真提供:愛媛県病害虫防除所)
3月上中旬の定点調査では、過去6か年と比較すると発生ほ場率および発病株率ともに、平年よりやや高い。3月上中旬の広域調査では、県全体の発生ほ場率20.3%、発病株率1.04%で、過去6か年と比較する発生ほ場率および発生株率ともに高い。特に、東予地域では他の地域に比べて発生が多くなっている。
高松地方気象台が3月23日に発表した1か月予報では、気温は高く、降水量はほぼ平年並とされているが、3月25日~4月7日にかけて低気圧や前線の影響で降雨や曇天になると予想されており、さらに発生拡大が懸念される。
二次伝染による多発ほ場(写真提供:愛媛県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇越年罹病株(一次伝染株)は、やや萎縮し葉身が湾曲する。湿潤な気象条件下(気温15℃前後、降雨が続く場合)では、罹病株上に多量の分生胞子が形成され、周辺に飛散し二次伝染を起こす。分生胞子は広範囲に飛散するため、地域一体となって防除すると効果が高まる。
〇ほ場観察は丁寧に行い早期発見に努め、越年罹病株は直ちに抜き取り、ほ場外に持ち出し適切に処分する。
〇排水不良の圃場で発生が多いため、降雨後の排水に努める。
〇発病後では薬剤の防除効果が劣るため、早くから計画的に散布を実施する。なお、たまねぎの葉身は薬液の付着性が悪いため、展着剤を必ず加用する。
〇防除は降雨等の天候を考慮しながら7~10日間隔で行う。また、同一系統の薬剤の連用を避け、ローテーション使用する。
〇農薬の散布にあたっては農薬安全使用基準を順守し、周辺農作物への飛散防止対策を徹底する。
最新の記事
-
【令和5年度農薬危害防止運動】インタビュー・楠川雅史農水省農薬対策室長2023年5月31日
-
【令和5年度農薬危害防止運動】6月1日から3カ月 農薬安全に 保管や環境に配慮を2023年5月31日
-
令和4年産米 集荷、契約、販売数量減 価格横ばい 4月末 農水省2023年5月31日
-
5月の卵価 上昇止まるも高止まり続く 需要和らぐ6月に「価格の落ち着き」期待も2023年5月31日
-
東京都の米支給事業 対象世帯の35%が未申請 都は「申請期限後も柔軟対応」2023年5月31日
-
【人事異動】農水省(6月1日付)2023年5月31日
-
集落営農組織 227消滅 新規に173組織化 2023年調査 農水省2023年5月31日
-
花粉発生量を30年で半減へ 人工林10年で2割減 医薬品として「スギ花粉米」も 政府の花粉症対策2023年5月31日
-
女性地方議員は地方の希望【小松泰信・地方の眼力】2023年5月31日
-
雪平莉左の「ゆるふわたいむ」撮影のとある1日に密着 JAタウン2023年5月31日
-
「農業由来カーボンクレジット生成&販売」JAアクセラレーター第5期に採択 フェイガー2023年5月31日
-
企業年金残高80兆5006億円 JA共済連4379億円ほぼ横ばい2023年5月31日
-
企業価値創造と持続可能な社会の実現へ「サステナビリティサイト」更新 キユーピー2023年5月31日
-
フルーツ専門店の「搾りたて野菜ジュース」期間限定販売「果汁工房果琳」など2023年5月31日
-
「幻の卵屋さん」JR大森駅、さいたま新都心コクーンシティに出店 日本たまごかけごはん研究所2023年5月31日
-
G7広島サミットを「チア!ひろしま」農林水産物で応援 生産者の声を報告2023年5月31日
-
滋賀県に密着した農機具買い取りで地域貢献 6月1日で移転オープン10周年 農機具王滋賀店2023年5月31日
-
入手困難な「夏秋いちご」企業向けに販売開始 Japan Fruits2023年5月31日
-
「夜明け前 大吟醸酒」IWC2023で最高賞受賞 小野酒造店2023年5月31日
-
埼玉県のお気に入りスイーツを投稿「第2回埼玉県広報フォトコンテスト」開催2023年5月31日