【注意報】さとうきびに黒穂病 多良間島で多発のおそれ 沖縄県2023年11月7日
沖縄県病害虫防除技術センターは、さとうきびに黒穂病が多良間島で多発のおそれがあるとして、10月30日に令和5年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
沖縄県病害虫防除技術センターによると、多良間島における10月上旬の調査の結果、夏植え及び株出しの発病ほ場率は93.8%、発病株率10.2%で、一部ほ場で発病株率35.5%と多発していた(図1)。
病原体は糸状菌の一種で、黒穂上の胞子は風や雨水で分散し、地上芽や地下芽に感染する(図2)。罹病茎は健全茎よりも草丈が長く細い。先端部は長い鞭状体(いわゆる黒穂)となる(図3)。発生は4月頃から見られ、6~7月に多くなる。8月に発生は少なくなるが、10月頃から再び増加する傾向がある。株出し回数が多くなるほど多発生となる傾向がある。罹病株から採苗すると植付後に発病し新植ほ場へ広がる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発病株は鞭状体の出現前に抜き取り焼却を行う。
〇鞭状体の出現した茎は、胞子の飛散を防ぐために、ビニール袋をかぶせて抜き取り処分する(図4)。
〇発病ほ場や隣接ほ場から採苗しない。
〇植付け時に薬剤により苗を消毒する。
〇株出により黒穂病が多発したほ場や放棄ほ場は早急に更新する。
〇抵抗性品種を植え付けるようにする。
重要な記事
最新の記事
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(25)【防除学習帖】 第264回2024年9月7日
-
土壌診断の基礎知識(34)【今さら聞けない営農情報】第264回2024年9月7日
-
シンとんぼ(108)-みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(18)-2024年9月7日
-
(400)通過点で考えること【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年9月6日
-
JA貯金 残高108兆6185億円 農林中金2024年9月6日
-
適用拡大情報 殺虫剤「トルネードエースDF」 FMC2024年9月6日
-
米の需給 「締まる」見込み強まる 米取引関係者の判断 米穀機構2024年9月6日
-
JA沖縄 24年産米の買い取り価格引き上げ2024年9月6日
-
米 集荷現場や販売先と連携 円滑流通に努力 山野JA全中会長2024年9月6日
-
「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2024年9月6日
-
全国トップクラス「うずら卵」産地・豊橋市で「うずらを愛そう。うずLOVE運動」始動2024年9月6日
-
酒どころ新潟・長岡の酒蔵が集結「越後長岡酒の陣」21日に開催2024年9月6日
-
伊勢丹タータンデザインの日本酒「ICHI-GO-CAN」限定発売 Agnavi2024年9月6日
-
「日清ヘルシークリア」日本パッケージングコンテストで食品包装部門賞2024年9月6日
-
「スイカモザイクウイルス検出キット」開発 ウリ科野菜モザイク病の原因ウイルスを迅速診断2024年9月6日
-
鳥インフル ハンガリー2県からの生きた家きん、家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2024年9月6日
-
第162回特別勉強会『普及拡大に向け、「今」求められる次世代環境制御』開催 植物工場研究会2024年9月6日
-
村上農園 世界小児がん啓発キャンペーンに協賛 11日に広島城をライトアップ2024年9月6日
-
全国の旬のぶどうを食べ比べ「国産ぶどうフェア」10日から開催 JA全農2024年9月6日
-
人手不足の課題解決へ 収穫ロボットをJA全農いわてへレンタル AGRIST2024年9月6日