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【注意報】果樹全般にカメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年5月16日

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埼玉県病害虫防除所は、果樹全般に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシ、アオクサカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、5月10日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。

写真1:チャバネアオカメムシ成虫(左)、ツヤアオカメムシ成虫(写真提供:埼玉県病害虫防除所)・写真2:被害を受けたなし(写真提供:埼玉県病害虫防除所)

埼玉県病害虫防除所によると、令和6年のチャバネアオカメムシの越冬量は過去10年で最も多く、平年の6.4倍となっている。また、果樹カメムシ類の予察灯への誘殺が、例年ではあまり確認されない4月から多く、地点によっては4月の総誘殺数が平年の約20~25倍。

関東甲信地方の向こう1か月の気象予報では、気温が高いと予想されており、今後、カメムシ類の活動はさらに活発になることが予想される。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇多目的防災網が設置されている園では早期展張を行う。

〇カメムシ類の発生量が多い年は長期間にわたる飛来があるため、飛来を確認したら必要に応じて表1を参考に追加で薬剤防除を実施する。

〇ピレスロイド系薬剤(IRAC コード:3A)は果樹カメムシ類への効果は高いが、天敵への影響が大きい。ハダニ類の増加につながる可能性があるため、なるべく連用は避ける。

〇チャバネアオカメムシやツヤアオカメムシはスギやヒノキの球果を餌として繁殖する。スギやヒノキが近くにある山間部等では発生が多くなる可能性があるため注意を。

表1:なしにおけるカメムシ類の防除薬剤例(使用基準は5月7日現在)

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