【注意報】サツマイモ基腐病 県本土・熊毛地域で早発のおそれ 鹿児島県2024年5月28日
鹿児島県病害虫防除所は、さつまいもにサツマイモ基腐病の発生が県本土・熊毛地域のおいて前年より早まっていることから、5月24日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
鹿児島県病害虫防除所によると、5月20日と21日に実施した2022年から追跡している定点ほ場調査(99ほ場)において、南薩地域で12ほ場、大隅地域で2ほ場、熊毛地域(種子島)で1ほ場の計15ほ場で発生を確認した(前年:118ほ場調査中13ほ場で発生)。
今年は前年と比較し、気温が高く降水量も多いことから発生が早まっていると考えられる。
調査時点では、発生ほ場の発病株率は0.4%以下で、「コガネセンガン」等の抵抗性の弱い品種を中心に発生。前年発生が見られたほ場が主体となる。これから梅雨時期に入り、雨水で土壌からの伝染や発病株に形成された胞子が周辺の株へ飛散し、発生拡大を招く恐れがある。発生の有無にかかわらず、早急に対策を講じる必要がある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発病株は今後、雨水により大量の胞子を周辺の株へ飛散させるため、見つけ次第、抜き取ってほ場外へ持ち出す。発病株抜き取り後の補植は行わない。
〇茎葉への1回目の農薬散布は、発生の有無にかかわらず梅雨時期前に予防散布を行う(表1、2)。
〇梅雨時期に入ることから、排水状況を降雨後に再確認する。ほ場内の明きょを排水路に確実に接続するとともに、排水路の土砂等を取り除き、排水機能を確保する。なお、排水路側に枕畝を作った場合は、枕畝の途中に排水溝を設置する。
〇定植する場合は、苗消毒(ベンレート水和剤またはベンレートT水和剤20)を必ず採苗当日に行い、消毒液は使用当日に調整したものを使用する(表1)。なお、前年発生が多かったほ場では、土壌伝染による多発が懸念されるため、植付を避ける。
表1:基腐病に使用できる主な農薬(5月22日現在の登録内容)
表2:ほ場での農薬等による防除対策の一例
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