【特殊報】二ホンナシに「ニホンナシハモグリダニ」県内で初めて確認 佐賀県2024年11月5日
佐賀県農業技術防除センターは、二ホンナシに「ニホンナシハモグリダニ(仮称)Eriophyessp.1」を県内で初めて確認。これを受けて、11月5日に令和6年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。

写真1:葉の火ぶくれ症状。葉表(左)と葉裏(右)(提供:佐賀県農業技術防除センター)
佐賀県農業技術防除センターによると、5月に県内のナシ栽培園において、葉の両面がこぶ状に膨らむ「火ぶくれ症状」が発生している樹が発見され、症状を呈している部位の内部にフシダニ科のダニの寄生が認められた(写真1)。法政大学植物医科学センターに同定を依頼した結果、ニホンナシハモグリダニ(仮称)であることが判明した。
国内の発生状況としては、2012年に神奈川県から特殊報の発表後、長野県、栃木県、秋田県、熊本県から特殊報が発表されている。
ニホンナシハモグリダニの成虫の体長は約0.2mmで、黄褐色のうじ虫型、卵は球形半透明。生態については不明な点が多い。神奈川県の特殊報によると、同種は芽の中で越冬し発芽とともに芽から脱出、葉に火ぶくれ症状を引き起こし、虫体はこの火ぶくれ症状の中に生息するが、暖かい時期には葉裏の開口部から外に出て新たな被害を及ぼすと推察されている。
葉では、やや膨らむ火ぶくれ症状を呈し、症状部位は被害が進むと黄色~暗褐色を呈する。
長野県の特殊報によると、果実では幼果に葉と同様の火ぶくれ症状が形成されるが、成熟果実の被害症状は確認されていない。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇火ぶくれ症状のある葉は摘み取って埋却するなどして処分する。
〇発生拡大を防ぐため、発生園地での穂木の採取は行わない。
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