商品力強化で日本農業を応援 井関90周年大会2015年1月19日
優績営業マンら1100人が集結
井関農機は1月14日、東京都内のホテルグランパシフィックLE DAIBAで優秀特約店、販売会社のトップセールスマンなど1100人を招き、創立90周年記念大会となる「2015年ヰセキ全国表彰大会」を開催した。
◆大型・廉価型農機は堅調
木村典之社長は冒頭のあいさつで、昨年の農機市場は米価の低迷や消費税率引き上げの反動と相まって、農家の農機購入意欲に影響があったと総括した。農業環境については「政府の農業成長産業化により農地集積の加速、担い手を支える新技術・スマート農業の普及、飼料米など新規需要米の生産拡大、加工用を含めた野菜作の増加など、日本農業の変化はさらに進む」との見方を示した。
また、こうした「農政の変化への対応や、低コスト化を目指す動きは強く、大型農機や廉価型商品は堅調」に推移していると述べ、「農政の動きを注視し、ハードとソフトの両面で必要な対処をしていく」と語った。
続いて、井関グループが今年度取り組む重点課題として、▽日本の農業を応援する商品力の強化、▽お客様に安心と信頼をお届けするサポート力の強化、をあげた。
(写真)
あいさつする木村社長
◆群馬ヰセキ販売が最優秀賞
1926年、井関邦三郎氏が創業の際に掲げた理念は「農家の方を苛酷な労働から解放したい」という夢だった。そうしたコンセプトからヰセキは、特許公開件数・査定率連続1位の実績などが示しているように、時代が求める優れた商品を開発製造してきた。ヰセキはさらなる商品力の強化を図り、日本農業を応援していく。
サポート力の強化については、多種多様な営農形態に対応できるスタッフを育成配置する「アグリヒーロー応援プロジェクト」の展開や、今秋開設される「夢ある農業総合研究所」の機能始動などを挙げた。
「ISEKI夢総研」は、行政・研究機関、大学などとの連携を強化し、先進的な営農技術の研究・実証を行い、そうした技術の普及を本格的に図っていくもので、情報発信力を強化し、顧客満足度の向上に努めていく。
木村社長は「井関グループでは『Let's90 ISEKI?感謝、そして応援』を合言葉に、これからも農家の「夢ある農業」を応援していく」とあいさつを締めくくった。
表彰式では、セールスマン・サービスマン表彰で計364人が表彰認定された。販売会社表彰では群馬ヰセキ販売(株)が最優秀賞に輝いた。
(写真)
特別表彰のようす
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