ドローン活用の鳥獣害対策2017年10月18日
農業生産へのドローン導入が注目されるなか、鳥獣害対策にも活用しようという動きも出てきた。岐阜県美濃加茂市では開発企業が手がけたスピーカー搭載ドローンの提供を受け、猿被害効果の検証を10月からはじめている。
鳥獣害による農作物への被害は岐阜県内だけでも年間3億円を超えているという。
同県各務原市にあるドローン開発企業の空創技研プロペラは全国の自治体向けにドローンを使った鳥獣害対策プログラムの提供を手がけており、10月8日に第一弾として岐阜県美濃加茂市三和町で現地説明会を行った。
(写真)三和地区で運用が始まったスピーカー付きドローン
現地の山間部では猿被害が深刻で猟友会による追い払いや捕獲が行われているが、同社はそうした活動の負担軽減のためのドローン活用法を市とともに検討し、今回はスピーカーを搭載したドローンを運用することにした。当日はロケット花火の打ち上げとともにドローンのスピーカーから市歌を流すなどのデモ飛行を山間部で行い、猿に人里が危険であることを認知させるデモンストレーションを行ったという。引き続き追い払い効果の検証を進めていくとしている。
鳥獣害対策は罠やフェンス、警報機設置などの取り組みが行われてきたが、地域の負担が大きいことや、動物の学習能力などで効果が継続しないなどの問題を抱えている。そこで同社は地域の事情に合わせて効果的な対策を地域と検討し、下準備、自治体職員によるドローン運用体制、対策評価の指標までを含めて鳥獣害被害を抱える自治体にプログラムを提案していくことをめざすという。
(写真)10月8日の美濃加茂市主催の発表会のようす
同プログラムの関連サイト:http://www.tjgai.com/
重要な記事
最新の記事
-
令和7年秋の叙勲 西沢耕一元JA石川県中央会会長ら93人が受章(農協関係)2025年11月3日 -
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日


































