売上高0.4%減 20年12月期決算短信 井関農機2021年2月19日
井関農機は2月15日、2020年12月期決算短信を発表した。
連結業績の売上高は、1493億400万円で前期比0.4%減となった。国内では補修用部品と修理整備などのメンテナンス収入が堅調に推移したほか、施設工事で大型物件の完工があり増収となった一方、消費増税前の駆け込み需要の反動減や新型コロナウイルス感染拡大に伴う展示会中止など、営業活動自粛の影響で農機製品が減少し、国内売上高は前期比1.5%減の1159億700万円となった。
海外では北米向けコンパクトトラクタの巣ごもり特需がみられたが、仕入エンジン入荷の遅れに伴う出荷が減少。アセアンはタイで干ばつなどの天候の影響が徐々に薄れてきたものの、新型コロナウイルス感染症の影響による農家所得の低下やインドネシア向けトラクタの出荷が減少した一方、中国や韓国、台湾向けの出荷が伸長した。欧州は上期にロックダウンの影響を受けたが、下期からの回復傾向やフランス連結子会社の決算期を統一(15カ月決算)したことで増加し、前期比3.8%増の333億9700万円となった。
営業利益は減収による粗利益の減少を販管費の削減で吸収しきれず、前期比24.1%減の20億8400万円。経常利益は為替差損や持分法投資損失の縮小などで、同53.6%増の17億200万円となった。
親会社株主に帰属する当期純損失は、再評価に係る繰延税金負債の取崩しに伴う税金費用の減少もあり56億4100万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益は7億2300万円)。
商品別の売上状況は次のとおり。
国内はトラクタ、乗用管理機など整地用機械が前期比9.8%減の228億9400万円。田植機、田植機、野菜移植機の栽培用機械は同2.0%減の88億6900万円。コンバインなど収穫調整用機械は同9.2%減の168億8300万円。作業機、補修用部品、修理収入は同2.9増%増の420億円。その他農業関連は同5.7%増の252億5900万円となった。
海外は整地用機械が前期比2.6%減の246億6700万円。栽培用機械は同44.5%増の17億100万円。収穫調整用機械は同35.3%増の23億700万円。作業機・補修用部品は同14.8%増の32億1800万円。その他農業関連は同27.6%増の15億200万円だった。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日