加熱調理「ソフトスチーマー」開発 T.M.Lの一部株式を取得 ヤマタネ2025年9月29日
ヤマタネは、9月26日開催の経営会議で、株式会社T.M.L(東京都新宿区)の株式の一部取得について決議し、同日付けで株式譲渡契約書を締結した。

ヤマタネグループは、サステナビリティ方針の実現に向けて「地域コミュニティ及び生産地と農業の発展」を掲げ、持続可能な農業の実現に寄与するための事業を推進。また、今年度からスタートした中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」では、食品カンパニーにおける事業戦略としてバリューチェーンの拡大を目指し、川上(生産)への進出や川下戦略としての新規顧客の開拓に取り組んでいる。
T.M.Lは、湿度100%の飽和水蒸気と熱を用いて食材を加熱処理する「ソフトスチーマー」という最先端下ごしらえ調理器を開発・販売している。「独自の技術で効率的に均質加熱し、素材の旨味を最大限に引き出す」「1度単位の加熱温度制御により、旨味・香りなどを最善の状態に引き出す」など、これまで困難だった、下ごしらえ調理を実現。「ソフトスチーマー」とその加熱調理方法の特許を取得している。「ソフトスチーマー」はホテル・レストラン・和菓子店・弁当専門店などの、食に関わる様々な業種で導入されている。
ヤマタネは、農産物の生産現場で「ソフトスチーマー」を導入し、規格外・余剰生産などの従来廃棄されていた作物を加熱処理後に冷凍し保存性を高めることで、フードロスや廃棄コスト低減など産地の課題解決に向けた支援が可能となると判断し、T.M.Lの株式を一部取得することを決めた。
ヤマタネは、T.M.Lの技術を用いて持続可能な農業の実現及び産地の活性化に貢献。また、流通・加工・販売過程では、業務用冷凍食品の卸売業を営むグループ会社のショクカイと共同でこの技術を用いた新商品の開発と販売に取り組む。
ヤマタネグループが持つネットワークを最大限に活用し、「ソフトスチーマー」および加工された商品の販売を推進し、バリューチェーンの拡大に取り組む。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(171)食料・農業・農村基本計画(13)輸出国から我が国への輸送の状況2025年12月6日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(88)ジチオカーバメート(求電子剤)【防除学習帖】第327回2025年12月6日 -
農薬の正しい使い方(61)変温動物の防除法と上手な農薬の使い方【今さら聞けない営農情報】第327回2025年12月6日 -
スーパーの米価 前週から23円上昇し5kg4335円 過去最高値を更新2025年12月5日 -
支え合い「協同の道」拓く JA愛知東組合長 海野文貴氏(2) 【未来視座 JAトップインタビュー】2025年12月5日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】『タコ市理論』は経済政策使命の決定的違反行為だ 積極財政で弱者犠牲に2025年12月5日 -
食を日本の稼ぎの柱に 農水省が戦略本部を設置2025年12月5日 -
JAの販売品販売高7.7%増加 2024年度総合JA決算概況2025年12月5日 -
ポテトチップからも残留農薬 輸入米に続き検出 国会で追及2025年12月5日 -
生産者補給金 再生産と将来投資が可能な単価水準を JAグループ畜酪要請2025年12月5日 -
第3回「食料・農林水産分野におけるGX加速化研究会」開催 農水省2025年12月5日 -
新感覚&新食感スイーツ「長崎カステリーヌ」農水省「FOODSHIFTセレクション」でW入賞2025年12月5日 -
(464)「ローカル」・「ローカリティ」・「テロワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月5日 -
【スマート農業の風】(20)スマート農業を活用したJAのデジタル管理2025年12月5日 -
「もっともっとノウフク2025」応援フェア 農福連携食材を日替わりで提供 JA共済連2025年12月5日 -
若手職員が"将来のあるべき姿"を検討、経営層と意見交換 JA共済連2025年12月5日 -
IT資産の処分業務支援サービス「CIRCULIT」開始 JA三井リースアセット2025年12月5日 -
「KSAS Marketplace」に人材インフラ企業「YUIME」の特定技能人材派遣サービスのコンテンツを掲載 クボタ2025年12月5日 -
剪定界の第一人者マルコ・シモニット氏が来日「第5回JVAシンポジウム特別講演」開催2025年12月5日 -
野菜との出会いや季節の移ろいを楽しむ「食生活に寄り添うアプリ」リリース 坂ノ途中2025年12月5日


































