野菜価格平年比1割安 10月の青果物市場2014年12月2日
農水省は11月28日、全国の主要卸売市場(※)の平成26年10月の青果物卸売市場調査結果を公表した。
【野菜】
10月の野菜の卸売数量は76万1000tで、前月に比べ12%増、前年同月比でも5%増だった。
一方、1kgあたりの平均卸売価格は172円と前月比29%低下、前年同月比13%低下した。平年比でも9%低かった。全体の卸売価額は1313億円だった。
夏の天候不順などの影響を受けて9月の野菜出荷数量は全体として少なかったが、その反動で10月が増えたため、価格は総じて下がった。品目別では、ピーマン、バレイショを除く12品目で卸売数量が前年同月比増となり、価格はサトイモが前年同月比並みだった以外は13品目で前年同月を下回った。
品目別の卸売価格は、レタス109円(前年同月比37%安)、ハクサイ60円(同13%安)、ホウレンソウ496円(同13%安)、キャベツ86円(同9%安)など、葉物野菜の価格はいずれも前月に比べて4?6割ほど安くなっていた。
【果実】
果実の卸売数量は25万tで、前月比18%増、前年同月比7%増だった。
1kgあたりの平均卸売価格は234円で前月に比べ25%低下、前年同月比では7%低下した。全国の卸売価額は585億円で、ほぼ平年並みだったが、国産に限ると493億円で平年比5%安かった。
品目別では、リンゴが卸売数量4万7000tで平年比8%増、価格228円で同6%安。ミカンは数量7万tで同1%増、価格147円で同11%安と、いずれも数量が増え、価格が低かった。
10月の輸入果実は数量4万3000tで同19%少なく、価格は213円で同27%高だった。
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