カラフルさとイタリア野菜で差別化 トキタ種苗大利根研究農場オープンデー2016年11月18日
トキタ種苗(株)は11月16日と17日、埼玉県加須市の創業99周年記念・同社大利根研究農場のオープンデー2016を開催した。イタリア野菜の影響か、年々来場者は増加。今回は2日間で生産者や流通関係者など3000人超の来場を見込んでいる。
イタリア野菜やミニトマト「フラガール」、コマツナ「春のセンバツ」などのほ場と青果物が来場者に披露された。このほか各メーカーによる農業生産資材の展示や、スティックカリフラワー「カリフローレ」をはじめとする同社の品種の試食や直売が行われた。
バレイショ「ピルカ」などの種イモもPR価格で販売され、「毎年これを楽しみにしている」という人で賑わった。また、くびれが特徴のミニトマト「フラガール」は、試食で「甘い」「おいしい」と評判になり初日に種袋が完売した。
JA信州うえだやJA常陸、JAやまがた広域とまと部会などの生産者も来場。現在作付している作物の新品種を確認していた。
ミニトマトを見ていたJA常陸の生産者は「直売所などで販売するときは赤いミニトマトだけでなく黄色なども混ぜて消費者の人が使いやすいように考慮している。カラフルさと甘さが気に入ったので、JAに取り寄せをお願いしようと思う」と品種名を同社社員に確認していた。同JAの別の生産者は「孫が農業を継ぎたいと言っている。現在柿を出荷しているが、ハウスも増やそうか検討している」と嬉しそうに話した。
JAやまがた広域とまと部会の生産者はイタリア野菜について「他の作物との差別化につながるし、おもしろい。販売先を確保できるならばよいのでは」と話し、同社の品種は「カラフルで華やかだと思う」と述べた。
今回初めて来場したという埼玉県の青果流通関係者は、「イタリア野菜は、毎日必要な野菜を販売しているスーパーでは特別にコーナーを設けたり、食べ方を紹介したりして認知を図る必要があると思う。パクチーが人気の今、ブームに火がつくと一気に周知されるのでは」と述べた。
同社メディアシステム課の岩澤氏は「イタリア野菜のグストイタリアシリーズは、日本の野菜のひとつとなることがコンセプト。もちろん消費者の方々に認知していただけるまでPRを続けていく。野菜の消費を増やそうとしても既存の品種だけでは飽きてしまう。そこでわたしたちは新しい提案をしていきたい。賛同いただける農家の方と一緒にチャレンジしていきたい」と意気込みを語った。
(写真上)ほ場を見学する来場者ら
(写真下)ミニトマト「フラガール」は容器にもこだわって付加価値を、直売の賑わい、購入する種子を選ぶ生産者
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 栃木県2025年8月20日
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 香川県2025年8月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】暗号資産危機に日本はどう対応するつもりなのか 怪しげな仮想空間憂う2025年8月20日
-
富富富2万6800円、コシヒカリ2万6000円に 「精米5kg3000円台で買えるように」 全農とやま2025年8月20日
-
コシヒカリ2.6万円 全農あおもり、概算金の目安示す 「リスク取って集荷」2025年8月20日
-
魚沼産コシヒカリ3万2500円 全農にいがた、概算金決める 背景に作柄不安と集荷競争2025年8月20日
-
随契米 販売期間を延長 10万t未引渡し 農水省2025年8月20日
-
ぞうさん♪ぞうさん♪本当に作れるの?【小松泰信・地方の眼力】2025年8月20日
-
サザエさん一家の「もりのわ」話 吹き出しコンテスト 受賞作品決定 農水省2025年8月20日
-
「8月29日は焼き肉の日」キャンペーン 50人に飛騨牛1万円相当が当たる 飛騨牛銘柄推進協議会2025年8月20日
-
水稲栽培のメタンガス排出量・生育状況を調査 JA全農ひろしまと広島大学の共同研究2025年8月20日
-
酪農感謝祭2025開催 JA北宗谷青年部が豊富町で酪農PRイベントを実施2025年8月20日
-
「生産者応援キャンペーン」第4弾は「和牛」がお得 JAタウン2025年8月20日
-
「令和7年8月6日からの低気圧と前線による大雨に伴う災害」農業経営収入保険の支払い期限を延長(続報)NOSAI全国連2025年8月20日
-
季刊『うかたま』創刊20周年記念キャンペーン開催 農分協2025年8月20日
-
サブサハラアフリカのリン欠乏水田でコメ増収を実現 国際農研2025年8月20日
-
TICAD9 農林水産省セミナー「国際共同研究が育む未来」開催 国際農研2025年8月20日
-
賃貸経営の悩みに応える「空室対策セミナー」初開催 ジェイエーアメニティーハウス2025年8月20日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん 輸入停止措置を解除 農水省2025年8月20日
-
持続可能な未来へ植物工場の可能性「第2回JPFA植物工場国際シンポジウム」開催2025年8月20日