「雹で傷ついた梅を活かし、日本の梅文化を継承」梅ボーイズがクラファン開始2025年5月12日
塩と紫蘇だけで梅干しを製造する株式会社うめひかり/梅ボーイズ(和歌山県みなべ町)は5月10日、クラウドファンディングプロジェクト「歴史的ひょう被害。傷ついた梅を救済して、日本の梅を次世代に繋ぎたい。」を開始。雹被害で傷ついた梅の有効活用、高品質な紀州南高梅を生かした商品開発を通じ、自然災害にも強い梅産地づくりを目指し支援を受け付けている。
梅の主要産地である和歌山県は4月に大規模な雹被害に襲われ、産地全体で平年の約58%しか実が残っていない。落下せず残った梅も、成長と共に傷が大きくなるため、梅干しとしての商品化は難しく、梅ボーイズの和歌山農園では、残った梅の中でも9割が雹に当たり傷がついた。
さらに、2024年も記録的な凶作に見舞われており、2年連続の被害は国内梅業界にとって存亡の危機とも言える状況にある。今年、梅が足りなくなるのは確実で、原材料の調達先が国産から中国産へとシフトする恐れがあり、一度失われた国産需要の回復は極めて難しくなる。
今回のプロジェクトでは、雹で傷ついた梅を助けるだけではなく、農業の根本課題解決を目指す。農業は他の職業と比べるとなかなか儲からず、10年に一度はひどい自然災害が起こることもあり、このままでは農業を仕事にしたいと思う若者は減り続けてしまう。そこで、まずは梅から、農家がきちんと稼げる業界にすることと、日本の食の基盤を守ることが最終目的となる。
その第一歩として、傷ついた梅を生かして新商品を開発し、雹、病気、害虫などの事態がまた起きても負けない、これからの強い産地をつくる。日本の梅は傷がついたとしても品質は超一級であるため、紀州南高梅の果肉の柔らかさ、フルーティな香りを生かした商品づくりにチャレンジする。
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