純利益582億円に黒字転換 農林中金 第1四半期決算2025年8月7日
農林中央金庫は8月6日、2025年度第1四半期決算を公表した。安定的な黒字と収益基盤の確立に向けた取り組みにより、連結純利益は582億円(前年同期は4127億円の純損失)となり、黒字に転換した。通期も300億~700億円程度の黒字を見込んでいる。
第1四半期の経常収益は前年同期比725億円減の5496億円となった。一方、経常費用は資金調達費用を2822億円削減するなどして合計4929億円(前年同期は1兆13億円)とほぼ半減。この結果、経常損益は前年同期の3790億円の損失から566億円の黒字に転じ、純損益も黒字となった。
総資産と純資産は前年度末からほぼ横ばいで推移した。総資産は3月末比で1兆894億円減の82兆4094億円、純資産は同1448億円増の4兆8603億円となった。
単体ベースの市場運用資産残高は、3月末の40兆3000億円から4000億円増加し、40兆7000億円となった。償還や為替変動などによる減少要因を新規の投融資が相殺し、前年度対比では横ばいの水準を維持している。
有価証券の評価損益は、株式やクレジット資産を中心に改善が進み、評価損は3月末の5500億円から4274億円に縮小した。
2024年度は資本増強を土台に、財務ポートフォリオの改善を進め、低利回り資産の売却や新規投融資を実施。2025年度以降は、安定的な黒字の確保と強固な収益基盤の構築に向け、収益源の分散化、財務運営の強化、リスク管理体制の充実を図っている。
具体的には、第1四半期の外貨建て運用・調達において、運用利回り(4.83%)が費用利回り(4.10%)を上回り、2022年度下半期以降続いていた、費用が利益を上回る「逆ザヤ」状態から脱却した。
また、市場運用資産残高40兆7000億円のうち、比較的安全性が高いとされるローン担保証券(CLO)が約20%に相当する8兆5000億円を占めている。CLOはすべてAAA格(最上位格付け)で、満期保有目的としている。
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