米国との協議でコメの重要性強調-甘利氏2014年10月30日
10月29日に開かれた自民党のTPP関係会合で甘利明TPP担当相は米国との2国間協議で日本のコメについて「経済的にも政治的にも極めてセンシティブな問題」とフロマンUSTR代表に強調したことを明らかにした。
この日の会合では小野寺五典衆議院議員(前防衛相)が「コメの値段が歴史的に下落し円安基調で畜産の飼料も高騰し農家経営は大変」と地域の現状を指摘し、党や国会決議を実現する交渉を政府側に求めた。
これを受けて甘利氏はコメの状況については豪州出発前に高村副総裁、谷垣幹事長、森山TPP対策委員長らによる激励会で状況を聞いたという。
そのうえで「この点は米国側に重要5品目のなかでも米がいかに大きな存在かよく話した。向こうが納得してくれたわけではないが、経済的にも政治的にも極めてセンシティブな問題であると(話した)」と明かした。
さらに甘利氏は日本が進めようとしている農協改革、農業改革についても説明したと話し、これらの改革に「理解を示している人まで敵に回す危険性もあることも含めて相当な説明した。まだ着地点は見えてきていないがよくふまえて交渉する」と述べた。
米国がコメの関税撤廃についても強く要求していることをうかがわせた。
(関連記事)
・TPP閣僚会合 11月8日北京で開催(2014.10.30)
・求められている協同組合精神の社会化 哲学者・内山節(2014.10.29)
・TPP交渉、情報開示の徹底を 萬歳JA全中会長(2014.10.28)
・農水省・JA全国組織へ要請 新世紀JA研究会(2014.10.28)
・地方創生で地域は疲弊、「富」は中央が吸い取り 浜矩子・同志社大学大学院教授(2014.10.24)
重要な記事
最新の記事
-
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日 -
「農林水産業みらいプロジェクト」2025年度助成 対象7事業を決定2025年12月19日 -
福岡市立城香中学校と恒例の「餅つき大会」開催 グリーンコープ生協ふくおか2025年12月19日 -
被災地「輪島市・珠洲市」の子どもたちへクリスマスプレゼント グリーンコープ2025年12月19日 -
笛吹市の配送拠点を開放「いばしょパル食堂」でコミュニティづくり パルシステム山梨 長野2025年12月19日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月19日 -
子牛の寒冷ストレス事故対策 温風式保育器「子牛あったか」販売開始 日本仮設2025年12月19日 -
香港向け家きん由来製品 北海道からの輸出再開 農水省2025年12月19日


































