食から始める知的健康生活で講演会 「金芽米ナイスエイジングキャラバンinTOKYO」2017年3月28日
NPO法人元気な120歳を創る会(服部幸應代表理事)は、東洋ライス(株)の特別協賛をえて3月25日、六本木ヒルズにおいて講演会『金芽米ナイスエイジングキャラバンinTOKYO「食から始める知的健康生活」』を開催した。
今回の講演会には、80歳を超えた今も、社会の第一線で活躍している東京農業大学客員教授・東洋ライス(株)社長の雑賀慶二氏と、メディアパーソナリティの芳村真理氏が登壇した。
芳村真理氏は「健康生活ハッピートーク」と題して、そのこだわりのくらし方で美と健康を保つ秘訣などを語った。
雑賀氏は「米文化を守る、日本人の健康を支える」のテーマで、米が本来持っている優れた栄養機能を歴史のエピソードも交えて説明した。また環境浄化に貢献する無洗米開発のコンセプトと、金芽米の健康効果や美味しさの理由などを解説した。
現代の日本社会は病人が増え続けており、それに支払われる膨大な医療費が、国の財政に大打撃を与えていること、同時に減り続けるコメの消費量に歯止めがかけられず、それに伴い水田が減少し稲作農家の収入も減少していることを雑賀氏は冒頭に取り上げ、それを「国難」だと指摘した。 その国難を解決する鍵はコメにある、と雑賀氏は言う。健康増進、環境保全、生態系の維持、農業の振興まで、金芽米にはそうした課題解決に応えるだけの優れた機能が有る。
コメのとぎ汁排出による環境破壊を抑え、除去糠を肥料・飼料として循環型農業を実現すること、健康志向が高まれば、コメ消費拡大・農業振興に寄与できることなどもある。
コメの健康成分については、従来の精白米と比較すると、金芽米にはマルトース60倍、オリゴ糖12倍、グルコース5.5倍、ビタミンB1、ビタミンEが各2倍、食物繊維1.5倍、LPS6倍(浸漬2時間後、健康成分は全ておよその倍率)多く含まれているという。
これは、日本認証サービス(株)、(財)食品環境検査協会、香川大学医学部等の調べによる数値であり、一部は学会発表もされている。学校給食や病院食ではなおさらのことだが、普通の精白米より、金芽米を使うことのほうが望ましいということだ。
トークセッション終了後、来場者からは多くの質問が寄せられるなど、健康長寿と食べ物については、関心の高い生活者が多いことが伺われた。
(写真左から)講演する雑賀社長、芳村真理・雑賀慶二両氏が米食と健康長寿巡り対談
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