29年産水稲 収穫量730万6000t2017年12月6日
農林水産省は12月5日、29年産水陸稲の収穫量を公表した。主食用水稲の収穫量は730万6000tで前年産にくらべて19万tの減少が見込まれる。
29年産水稲の作付面積は146万5000haで前年産にくらべ1万3000ha減少した。このうち主食用作付面積は137万haで前年産にくらべ1万1000ha減少した。
作柄は、北海道、東北、北陸、関東・東山、東海で全もみ数は一部を除き「平年並み」か「多い」となったが、7月下旬から8月にかけての日照不足やその後の低温などの影響で登熟が平年を下回る地域があった。
10aあたり収量は北海道=560kg(前年産比+9kg)、東北=564kg(同▲12kg)、北陸=529kg(同▲38kg)、関東・東山=533kg(同▲9kg)、東海=498kg(同▲16kg)となった。
近畿以西は全もみ数は一部を除き「平年並み」か「多い」となり、登熟は九州で9月中旬以降の日照不足などの影響がみられたもののその他の地域はおおむね順調だった。
10aあたり収量は近畿=510kg(同▲6kg)、中国=530kg(同+4kg)、四国=486kg(同▲6kg)、九州=510kg(同+3kg)、沖縄県=301kg(同+8kg)となった。
全国の10aあたり収量は534kgで(作況103だった昨年比▲10kg)、作況は「100」。収穫量は782万2000t(前年産にくらべ22万t減少)が見込まれる。このうち主食用は730万6000tで昨年より19万tの減少が見込まれる。
水稲のふるい目幅別重量分布をみると、1.85mm以上の玄米の重量割合は95.5%と直近5か年平均値にくらべて0.7ポイント低くなっている。
陸稲の作柄は主産県の茨城県で適度な降雨があったなどで、平均収量対比106%の10aあたり236kgとなった。作付面積は813haで前年産より131ha減少、収穫量は1920tで前年産にくらべて140tの減少。
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