米の民間在庫 前年比16万t増-農水省調査2020年7月20日
農林水産省のまとめによると米の民間在庫は5月末で前年とくらべて+16万t増加した。

米卸業者の小売事業者向けの販売数量は5月は前年比95%と5か月ぶりに前年割れとなった。新型コロナの影響で需要が減少している中食・外食事業者向けは4月に引き続き前年比76%となった。全体では前年比86%と同94%だった4月をさらに下回った。
米の取引数量は、中・外食向けを中心に減少した一方、3月、4月は巣ごもり需要で家庭用需要は10~24%伸びた。しかし、5月に入って鈍化した。そのため米の民間在庫量は前年同期とくらべて16万t増えた。出荷段階で+11万t、販売段階で+5万tとなっている。
米穀機構による米関係者への6月調査では、主食用米の需給動向の向こう3か月間の見通し判断は前回より▲7ポイントの23と下がった。また、米価水準の見通し判断も▲4ポイントの31となり、需給が緩和し米価が下がるとの見方が強まっている。
米の先物取引価格も下落傾向で推移している。「新潟コシ」は令和3年4月限は60kg1万5550円(4月30日)だったが、5月29日には50円下落して1万5500円に。令和3年6月限は1万4680円(6月30日)と下落している。
6月の相対取引価格は全銘柄平均で60kg1万5642円で対前月比99%となった。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日
-
「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」料理家とのコラボレシピを発表 生活クラブ2025年4月30日
-
「子実トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第2版」公開 農研機構2025年4月30日
-
「金芽ロウカット玄米」類似品に注意を呼びかけ 東洋ライス2025年4月30日
-
令和7年春の叙勲 JA山口中央会元会長・金子光夫氏、JAからつ組合長・堤武彦氏らが受章2025年4月29日
-
【農協時論】農政の基本理念と政策へのJA対応 宮永均JAはだの組合長2025年4月28日