消費者にも買える限度が 政府には直接支払い要請 村上彰一生活クラブ連合会会長2024年12月9日
日本飼料用米振興協会が12月5日に開いた意見交換会で、生活クラブ連合会の村上彰一会長は米価高騰について「消費者にも(買える)限度がある。持続可能なコメづくりへ、生産者と話し合いたい」とし、政府にはコメ農家の所得補償を求めていると話した。以下は発言要旨。
飼料用米を年2.2~2.3万トン利用
私たちは食料自給の旗を掲げてきたし、降ろすつもりはない。
生活クラブの畜産生産者に飼料用米利用を呼びかけ、年間2.2~2.3万トン利用してきた。生活クラブと酒田の平田牧場、山形県遊佐町の米農家が協力し、水田で飼料用米を作り豚に与えたのが始まりで、鶏や牛にも広げてきた。
24年産米は前年比132%で契約
主食用米については、24年産では、契約価格は前年比132.1%の60キロ2万1000円、組合員価格は5キロ2000円台に何とかとどめた。価格転嫁は必要と思うが、消費者にも(買える)限度がある。生産者と消費者とが話し合い、協力していきたい。
互いを知ることから
消費者は生産者のことを知らず、生産者は消費者のことを知らない。そこが課題かなと思う。多くの生協では生産現場を見に行くとか、生産者の方がこちらに来て店頭に立って話をするとかさまざまなことをしている。その繰り返しの中で状況は変わってくるし、価格の問題も理解が深まっていくのではないか。
米農家への所得補償、政府に要請
(生活クラブなど)6生協提言の基本にあるのは農家の人たちがちゃんと経営をして食べていける水準のお金が農家に入らないいけない。そのためには、小売価格にコストが価格転嫁されるだけでなく一定の所得補償が必要なんじゃないかというのが肝だ。
関連記事
飼料用米は水田守る要 「水活から除外」の財政審建議に怒り 飼料用米振興協会の意見交換
重要な記事
最新の記事
-
集落営農「くまけん」逝く 農協協会副会長・熊谷健一氏を偲んで2025年10月21日
-
【サステナ防除のすすめ】水稲除草剤 草種、生態を見極め防除を(1)2025年10月21日
-
【サステナ防除のすすめ】水稲除草剤 草種、生態を見極め防除を(2)2025年10月21日
-
随契米放出は「苦渋の決断」 新米収穫増 生産者に「ただ感謝」 小泉農相退任会見2025年10月21日
-
コメ先物市場で10枚を売りヘッジしたコメ生産者【熊野孝文・米マーケット情報】2025年10月21日
-
【JA組織基盤強化フォーラム】②よろず相談で頼れるJAを発信 JA秋田やまもと2025年10月21日
-
【中酪ナチュラルチーズコンテスト】出場過去最多、最優秀に滋賀・山田牧場2025年10月21日
-
11月29日はノウフクの日「もっともっとノウフク2025」全国で農福連携イベント開催 農水省2025年10月21日
-
東京と大阪で"多収米"セミナー&交流会「業務用米推進プロジェクト」 グレイン・エス・ピー2025年10月21日
-
福井のお米「いちほまれ」など約80商品 11月末まで送料負担なし JAタウン2025年10月21日
-
上品な香りの福島県産シャインマスカット 100箱限定で販売 JAタウン2025年10月21日
-
「土のあるところ」都市農業シンポジウム 府中市で開催 JAマインズ2025年10月21日
-
コンセプト農機、コンセプトフォイリングセイルボートが「Red Dot Design Award 2025」を受賞 ヤンマー2025年10月21日
-
地域と未来をさつまいもでつなぐフェス「imo mamo FES 2025」福岡で開催2025年10月21日
-
茨城大学、HYKと産学連携 干し芋残渣で「米粉のまどれーぬ」共同開発 クラダシ2025年10月21日
-
まるまるひがしにほん 福井県「まるごと!敦賀若狭フェア」開催 さいたま市2025年10月21日
-
北〜東日本は暖冬傾向 西日本は平年並の寒さ「秋冬の小売需要傾向」ウェザーニューズ2025年10月21日
-
平田牧場の豚肉に丹精国鶏を加え肉感アップ 冷凍餃子がリニューアル 生活クラブ2025年10月21日
-
誰もが「つながり」持てる地域へ 新潟市でひきこもり理解広める全国キャラバン実施2025年10月21日
-
第三回「未来エッセイ2101」受賞ノミネート作品13件を選出 アグリフューチャージャパン2025年10月21日