政府備蓄米 初回9割落札 60kg2万1217円 3月末にも店頭へ2025年3月14日
江藤拓農相は3月14日午後、臨時会見を開き政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの入札結果を発表した。

江藤農相
入札は3月10日から行われ12日に終了した。入札参加者は7事業者で販売提示数量15万579tに対して落札数量は14万1796t、落札率は94.2%となった。
落札価格は加重平均・税抜で60kg2万1217円。8%の消費税を掛けると同2万2900円となり、24年産米9月の相対取引価格の同2万2700円と同水準並みとなり、卸業者への販売ではさらに運賃等が加わることも考えられる。
落札した備蓄米の年産別は24年産米が10万190t、23年産米が4万1606tとなった。落札残となった8783tはすべて23年産米だった。
入札では競争が激化した価格が高騰することを避けるため参加者の応札量を制限した。そのため落札率が低下することも懸念されたが、94.2%という落札率について江藤農相は「ほっとしている」と話した。
農水省によると3月19日までに落札業者と国が契約を締結する。その後、事業者名と落札数量が公表される。
農水省は備蓄米が円滑に流通するように同日、全農など集荷業者、卸売業者、小売業者の全国団体に対して要請を行った。
早ければ3月末にも店頭に並ぶ。
また、江藤農相は2回目の入札も3月中に行うことを明らかにした。予定していた6万tに、今回の落札残に2000t弱を加えて1万tとし7万tを入札にかける。17日の週に公告する。
一方、4月には実施するとしていた25年産の政府備蓄米の播種前契約の入札は「環境が整うまで延期する」ことを明らかにした。
江藤農相は2回目の入札を今月中に実施することについて「予定していたことは早めに手を打ったほうがいいと判断した」と語るとともに、「流通の目詰まりの解消」という政策効果が認められなければ「(入札の)追加もあるとはっきり申し上げておきたい」と述べた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日 -
農業経営効率化へ 青果市況情報アプリ「YAOYASAN」に分析機能追加 住友化学2025年10月31日


































